彼女は801ガール-Ryota.K-

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解散する頃には、涼太くんだけじゃなくて裕太くんも亜嵐くんも潰れていた。






玲於｢じゃ、オレ裕太くんお持ち帰りしよーっと｣






……発言には気をつけろよ玲於。

素直に送るって言えばいいものを、誤解されるような言い方を……！

Aさんを見ると、






A｢とりあえずお会計してきますね｣






あっれぇ！？

なんともなさそう？

勝手にオレだけ反応してはっず！！！






メン｢Aちゃん、オレらが出すからいいよ｣

A｢いえ、そんなわけには｣

龍友｢いいからいいから｣

A｢え、でもこの間も奢って頂いてるし……自分の分くらいは出させてください｣

龍友｢んー、じゃここの端数お願い｣

A｢え、こんな少し……。……ありがとうございます｣






そんな大人なやりとりを横目に残り２人をどうするか考える。

Aさんとは１歳しか変わらない？はて？







メン｢オレは亜嵐くん送ってって、たぶん龍友は涼太送ってくでしょ？隼はAちゃん送ってってよ｣

隼｢へぁ？｣






予想外のできごとに間抜けな声が漏れる。

え、そんな、女の子と２人って大丈夫かな。

あんまりそういう経験ないから緊張するぞぅっ。





帰り支度を整えて店の外へ。

メン｢じゃ、皆気をつけてかえるよーに。おつかれー！｣

｢｢｢おつかれさまでーす｣｣｣





こうして店の前で解散し、それぞれの方角へと進む。






隼｢Aさん、家どっち方面です？｣

A｢こっちです｣

隼｢よかったー。うちもそっちの方なんですよ｣





Aさんが指さした方へと歩みを進める。

さて、何を話したものか……。

聞きたいこととかはいっぱいあるけど、実際に聞くのは少し躊躇われる。






A｢小森くんは正直なところ私のことどう思ってますか？｣

隼｢へっ？｣






迷っているとAさんから話題をふってくれた。

が、どう、とはいったい……。







A｢正直気持ち悪いとかやっぱり思ってますか？｣

隼｢あ、そういう｣







Aさんの趣味に関してどう思ってるのかってことか。

確かにそういうものに対する世間からの目は厳しいからなあ。








隼｢気持ち悪いだなんて思ってないですよ｣

A｢……本当に？｣

隼｢意味はわかりませんけどねー。でもそれって、涼太くんとかからしたら、オレがジャンプ好きなの意味わからないって思ってるだろうし。それと同じことじゃないっすか？｣

A｢……なるほど｣

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