What I lost.【爆豪勝己】 (ページ4)

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「潤ちゃ～ん！心配しとったんよ～！！」

「本当、ご無事で良かったですっ！」

「お茶子にヤオモモ…それにみんな揃って。
そんなに泣くことないでしょ？」

私本人が泣いていないのに女子なんて半分以上泣いてる。と言っても元の人数が少ないから全体的に見ると泣いている人は本当にちょっとだが。
泣く程のことじゃないって言っても、私みたいな人間の為に泣いてくれる人がいるとやっぱり嬉しい。

それからみんなからお見舞いの品を貰ったり、世間話をしたり。みんな変わりないようで、相変わらず峰田と上鳴はアホばっかしてて。

「そういえば彼奴らは？」

「あー、2人ともいねぇな。」

「そのうち来るだろ。」

彼奴ら？2人？彼奴らとは。
確かにクラス全員は揃っていないよう。
多分その2人以外にも何人かいない、寂しいわけでもないけど、なんとも言えぬ気持ちになってしまった。

「聞いてよ潤！あの2人、毎日大変だったんだよ！？本当に！！」

「…芦戸、聞いてるから落ち着いて。私一応病人。」

「毎日この世の終わりだーってくらいのオーラ出しててさぁ！」

「2人ともキノコ生やして面白かったわ。ケロッ。」

キノコ生やして？B組にキノコ生やす子いたけどその子になんかされたのか。
普通の人間にはキノコなんて生えないものだ。多分今のは梅雨ちゃんジョークなのだろう、…梅雨ちゃんジョークってなんだ？

「それじゃ、そろそろ帰るわ！水樹、お大事にな！」

「早く元気になれよ！」

「じゃあね、また来るね～！」

「お大事なさって下さいね。」

個室から出て行くクラスメイトに手を振って、今度こそ身体を横にし目を閉じた。
みんな、本当に元気そうで良かったな。まぁ今は人の心配なんかしている場合ではない。遅れを取った分、早く取り戻さないと。

「…そんなことより、彼奴らって誰なの？ほんと。」