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レイ「ね、本当…面倒くさい。
よくわかんなくてもいいから、私の膝からその重い頭を退けて。こういうのは好きな人にやって貰って。」
そう言われた真波は少し考えてこみ、それからひらめいたかのようにパッと目を開いた。そして彼女の膝の上から自分の頭を退け、隣に座り込んだ。
真波「じゃあ先輩の膝は東堂さんのものってことですね〜。」
レイ「…そんな訳ないから。」
急にそんなことを言われたので、レイは動揺して顔を赤くした。が、しかし一瞬でいつもの顔の白さに、あの冷たい無表情に戻った。
その技術凄すぎるでしょ、なんて思っているのか思っていないのか知らないが真波はケラケラと笑った。
真波「でも先輩、おれも先輩のこと好きですよー?」
また、レイの膝に自分の頭を乗っける。
レイ「はいはい。私も真波みたいな後輩は好きだよ。」
何度も何度も愛の言葉を囁かれてきた。“好き”、“愛してる”、そんな言葉は聞き飽きた。彼らが1番愛しているのは私の中身じゃない。
でもそのかわいい後輩からの“好き”にはもっと、違う意味が込められている気がしたから、レイも素直に思っていることを伝えた。
真波「あ、東堂さんだー。」
レイ「あ、本当だ。」
全力で東堂は走ってき、レイと手をぎゅっと掴んだ。そして彼女の瞳をじっと見つめる。
・
「レイ、一緒に来てくれ。」
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bad angel(プロフ) - 続き、書かないんですか…? (1月3日 9時) (レス) @page13 id: cbfa8e01a9 (このIDを非表示/違反報告)
nokinokiakari(プロフ) - 作品拝読させていただきました!!すごい面白いです、もし他の作品書いている合間とかにお時間あれば…、更新再開してほしいなと! (2020年11月29日 9時) (レス) id: eaaeae6296 (このIDを非表示/違反報告)
苺愛(プロフ) - 体調大丈夫ですか?作品2つとも読ませていただきました。もしまた更新を再開してくださるなら、気長に待っていますので、これからも頑張ってください。応援しています。 (2019年8月5日 17時) (レス) id: 0adac37250 (このIDを非表示/違反報告)
かの - 一気に2つとも読ませていただきました。素敵な作品を執筆していただきありがとうございます。続きを楽しみにしています。 (2019年4月17日 18時) (レス) id: 25eecf9d8e (このIDを非表示/違反報告)
まりす - シリーズ一気に読んでしまいました。体調に気をつけていただきつつも続き気になります。 (2018年12月2日 10時) (レス) id: 17925f10ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年10月11日 23時