イナズマ学園【イナズマイレブン】【合作】 (ページ40)

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４０話（影山）ページ40

風丸side

｢あ｣

と声がした方を見たら、長い髪を押さえているキリュウがいた。

｢ヘアゴム、切れたのか？｣

｢そうみたいなんだ｣

足下を見ると見事にブッツリ切れた黒いヘアゴムが転がっている。

｢予備のヘアゴムは～、と……｣

常に持っているがま口ポシェットの中を覗き込んで目当ての物を探すが…………無かったらしく何も取り出さずに再び閉じた。

｢帰りに買ってくか……。うーん、でもそれまでがなァ……｣

｢気になるよな｣

｢特に授業がねェ(笑)」

髪を下ろしている姿は初めて見た。意外に長くて、一気に膨らんだ好奇心のままに手を伸ばした。

｢にょ？｣

とても触り心地が良い。指を通してみると全然絡まない。ついつい無言で触り続ける。

｢イチロウタ君やーい｣

｢……っは‼｣

ふと我に帰って手を離す。やってた事を思い返すとみるみる内に顔に熱が集まるのが分かった。え？何でだ？相手は性別不詳の学年一の変わり者だぞ？クラス一の問題児だぞ？でも気になるのは何でだ？と頭がごちゃごちゃとパニックになってると、頭に何か感触が。

｢え？｣

｢おー……サラサラだ♪｣

綺麗な蒼い髪だねェ♪と、ニコニコ笑いながら触ってくるキリュウ。また顔に熱が集まるのが分かった。

｢ねェ、イチロウタ君｣

｢な、何だ？｣

｢部活終わったらヘアゴム買いに一緒に行こう？｣

俺はその誘いに、赤くなった顔を俯いて隠して…………頷いた。

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その時のクラスメイト達は。

『(何見せられてるんだ我々は)』

自習中に謎のシーンが勃発し、遠い目をしていたそうな。

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キリュウと風丸は席近い設定です。
五十音的に近い…………よね？←