2 ページ2
華代「あのね、聞いて！私さ、新開くんと同じクラスなの！」
仲間外れにされて悲しかったのか、華代が急に話題を変えて突っ込んできた。
華代は空気が読めない訳ではない、わざと読まなかった。この重い空気を変えたかったから。彼女なりの気遣いというものだ。
有紗「へぇ、良かったじゃん！アンタ新開にゾッコンだもんな。」
華代「えっへへ〜。だぁってかっこいいんだもん！」
華代は嬉しそうにデレデレとしていた。
新開隼人、彼は華代の想い人である。確かにルックスは悪くはないしいい奴だが、レイには彼を好きになる理由がわからない。
そんなことより、さっき見たクラス表の7組に新開はいただろうか。レイの記憶ではそんな名前の人はいなかったはず。そう思い、もう一度張り出しを見に行った。
レイ「…華代、隼人は7組じゃないよ。見間違えてると思う。」
一瞬、ピタリと華代の動きが止まる。
華代「まじ？」
レイ「まじ。」
華代は顔の穴という穴を全開に開き、有紗をブンブンと揺らしながら叫んだ。
「神様の意地悪ー！」と。
レイ「神様の意地悪…」
ポツリと呟く。
有紗はそれを聞き落とさなかった。
有紗「レイ…？」
有紗に声をかけられ、ハッとする。夢から目覚めたように。
「何でもないよ」と首を横に振り、3人は校舎の中へと歩いて行った。
・
「今年もレイと同じクラスか。」
彼の呟きは、レイの耳には届かない。
だんだん小さくなって行くレイの背中を彼は愛おしそうに見つめていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます！！東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします！ (2018年9月11日 6時) (
レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！荒北も好きだけど東堂かっこいいです！早くくっついてほしい！これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです！頑張って下さい！ (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もち米 | 作成日時：2018年8月13日 18時
