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2人は、3組の教室の前に立っていた。
教室の中にいる男子も女子もが二人のことをガン見。「指さすやつやってー!」と女子達が叫ぶと東堂はビシッと指をさす。あれの何がいいんだか、レイにはわからなかった。
レイ「そんなキメ顔しなくても尽八はかっこいいのに。」
彼女がどんな思いでそう言ったのか。
相変わらず無表情なので知りたくても知ることができない。
東堂「ワッハッハ!当たり前だろう!なんせオレは美形だからな!「あ、そう。」
立っているだけで視線を集めてしまうって本当に辛い。というか何故私が視線を浴びているんだ、…尽八の隣だからか。とレイは納得する。
女子「あ、レイちゃん!どったの?」
ドアの近くで友達と喋っている女子グループの1人が、レイに声をかけて来た。
飯田夏目、去年同じクラスだった友達の1人だ。
レイ「なっつん、あのさフクちゃん呼んでもらってもいい?」
夏目「福富?いーよ、ちょっと待ってて?」
夏目は小走りで窓側の席にいる福富を呼びに行った。そしてまた、小走りでこちらへと戻ってくる。
レイ「ありがとね、なっつん。」
夏目「いえいえ、…んなことより2人はこれからおデート?」
東堂とレイを交互に見て、夏目はニヤニヤとする。東堂は「どうだろうな!」と笑い、レイはピタリと一時停止。
それから何事もなかったかのように回答する。
レイ「馬鹿みたいなこと言わないでよ。その長いまつ毛、一本ずつ抜いてあげようか?」
夏目「やめて。あんたみたいな美人が無表情で言うと怖いから。」
夏目が女子グループに戻っていくのとほぼ同時に、福富がこちらへやって来た。
東堂「フク!朝ぶりだな。」
福富「ああ、東堂もいたのか。…それで天龍なんだ?」
福富はいつもと変わらぬ表情で、レイに話しかけて来た。流石は鉄仮面だ。
レイも福富と同様表情一つ変えずに話を進める。
レイ「あーっとね。今日、明日の入学式準備があるから、部活行くの結構遅れるの。」
福富「生徒会か。わかった、部活は何時くらいに来れそうか?」
レイ「それがさ、会長がいないから時間かかりそうなの。早くても4時かな?」
ごめん、と最後に一言付け足す。
レイ「じゃーね。」
東堂「フク!後でな!」
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時