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レイ「華代まだ?」
華代のベットの上に腰をかけ、携帯をたぷたぷしながらレイは聞いた。
華代はでっかい鏡の前で真剣にコテで前髪を巻いている。
華代「待って!今前髪巻いてるから!」
レイ「それさっきも聞いた。」
華代「っし、できたよ!行こー!」
相変わらず髪の毛巻くのとかメイクとか上手いなー、なんて感心しながらレイは華代の頭から足にかけて全身を見る。
華代は黒に赤っぽいお花が散りばめられたオフショルに、黄色いロングスカートというオンナを出していくスタイルだ。
レイ「ん。」
それに対してレイは、ピンクのロングパーカーにGジャン、そしてス○ューシー(ここ大事笑)の黒いキャップ。カジュアルの中のカジュアルって感じの服装をしている。
ドアに手をかけ、2人は華代の部屋から出て、鍵をかける。そして3階から1階へと階段を駆け下りて行く。スリッパのパタパタという音が辺りに響く。
華代「でもほんとにありがとね!」
寮を出て、集合場所の駅に向かって歩いていると、華代は嬉しそうにそう言った。
レイ「だって、誘わないと私の命がなくなるもの。貴女だったらやりかねないでしょ。」
わざと華代の方は見向きもせず、いつもの何を考えてるかわからない顔をした。
焦りながら、華代はレイの顔を覗き込む。
華代「いや、有紗じゃないからそんな命なんか取らないよ!」
レイ「あーちゃんでもそんなことしないでしょ。」
そんなことを言いながらも、有紗ならワンチャンありえるんじゃね?なんて、頭の何処かで思っているレイだった。
華代「あはは〜、そうだね〜。」
レイは、自分より少し大きい華代の手を握る。華代の手の温度が、レイに届く。
レイ「華代、手冷たーい。」
華代「レイがあったかいだけでしょぉ〜。」
繋いでいる方の手を見つめる。
たしかによく、手が暖かいとは言われる気がしなくもない、とレイは思った。
東堂なんて手を繋ぐたんびに「おまえの手は暖かいな。安心する!」って言ってくるのだ。
まぁ、最近は手を繋ぐなんてタイミングもシチュエーションもないのだが。
レイ「よく言われる。」
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もち米太郎(プロフ) - しおらんさん» コメントありがとうございます!!東堂めっちゃ好きで勢いで作っちゃいました笑行き当たりばったりの思いつきの話なので本当文才ないですけど今後も頑張りますんで今後もよろしくお願いします! (2018年9月11日 6時) (レス) id: 498205eb8a (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!荒北も好きだけど東堂かっこいいです!早くくっついてほしい!これからハラハラしそうな予感ですが続き楽しみです!頑張って下さい! (2018年9月10日 13時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち米 | 作成日時:2018年8月13日 18時