♭個性：12 ページ14
「…てっきりヒーロー科だと思ってたぜ」
ようやく意識がこちらに戻ってきたかと思えば何やら考え込み、そして冒頭のように私に話しかけてきた。
あー、初対面の時にあれだけボロカスに言ったからかな。
「ヒーローになりたい、ってのはあまり思わないかな…個人的に。それに私の“個性”は戦闘向きじゃないし」
「前、俺に忠告したやつ…“個性”の一つとか言ってやがったな。その言い方じゃ他にも持ってんだろ」
「…やっぱ見かけによらず頭いい」
「喧嘩売ってんのか！つかやっぱとか言うな爆破させんぞ！！」
本当にキレやすいなこの人。
仕方なく、私は彼に『復元』と『予知』の説明をした。
結構簡潔に説明したので理解しにくいかと思ったが、彼はすぐに理解したらしい。
流石だわ、ホント。
「つーことは、『復元』があれば武器が壊れても心配いらねーってことか」
「…その発想はしたことなかったわ」
まさか戦闘で役立ちそうな情報を彼から貰うとは。
「“個性”がこんなんだから、一部の人には“無個性”だと思われてそう」
「ま、そりゃそーだろうな」
「爆豪はアレでしょ？爆破でしょ？
…見たまんまじゃん」
「馬鹿にしてんだろ。つか何で俺の苗字知ってんだテメェ」
「そりゃ初対面時、君の連れが呼んでたし」
そう言えば何故か爆豪はイラつきはじめ、最後は「アイツ一回ぶん殴る」とか言ってる。
え、八つ当たりとか可哀想すぎる。
どっちかわからないけど爆豪の連れの人、早く逃げといた方がいいよ。
「さてと、結構ここに長居したし帰るとするか」
「オイ」
本を片付け鞄を肩に掛けて立ち上がれば、急に止められた。
「何？」
「…テメェの名前、何だよ」
「………」
まさか、この人から名前を聞かれるとは思ってなかった。
だって今まで私のこと『モブ女』って言ってたから、もう一生この呼び名なんだろうなとか思ってたし。
…さて、ここは少し自分を優位に立ってみようかな。
「…よし、私の名前を当ててみよう！」
「はあ！？」
「私は君からは何も教えてもらってないし、どうせなら君も同じ境遇にあわせてみようかと」
うわー、ものすごい面倒臭そうな顔してる。
「ンなメンドクセーことやってられっか！」
「期限は一週間。それまでに当ててね。『爆豪勝己』くん？」
「名前まで知ってんのかよ…！？」
また、彼との距離が縮まった気がした。
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空乃(プロフ) - 藍さん» ご指摘ありがとうございます！すぐに修正します！ (2017年3月7日 21時) (
レス) id: 7c0d9e76df (このIDを非表示/違反報告)
藍 - かっちゃんの「かつき」の『き』漢字が違いますよー (2017年3月6日 20時) (レス) id: 97e3d67abe (このIDを非表示/違反報告)
空乃(プロフ) - 日飫さん» 申し訳ありません。すぐに直します。忠告ありがとうございます。 (2017年2月19日 16時) (レス) id: 7c0d9e76df (このIDを非表示/違反報告)
日飫(プロフ) - オリジナル作品ではないため、オリジナルのフラグ外してください。違反になってしまいますので。お願いします。 (2017年2月19日 14時) (レス) id: 8d4cf36704 (このIDを非表示/違反報告)
空乃(プロフ) - 柚子さん» 柚子様ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2017年2月18日 18時) (レス) id: 7c0d9e76df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空乃 | 作成日時：2017年2月11日 0時
