7話 ページ43
ギィィィィ…と軋んだ音を立てて、大きな鉄製の扉を開ける
進んでみると、あの場所の時とは違い、静けさが場を包み込んでいた
その奥を見ると、積み上げられた20段の跳び箱を玉座のように、脚を組んで座っている大柄な男の人がいた
そう彼が、学園マフィアのボス
"三又義ノズチカ"先輩だ
『(あれがノズチカ先輩…なんて威圧感だ…!)』
私は彼から放たれるのオーラの重みを感じていた
フブキ「アイツがボス……!」
ノズチカ「フッ…誰かと思えば生徒会長……
それに、YKKクラブの諸君か…」
ジンペイ「ちっがう!YKPだっ!」←
マタロウ「いや、YSPクラブだよ!;」
すぐにジンペイ君にツッコミを入れるマタロウ君
するとノズチカ先輩はメラ先輩に視線に写す
ノズチカ「ほう…よく見ると、裏切り者のメラ君もいるようだなぁ…
金に困って今度はコイツらに雇われたのかな?」
メラ「っ……」
ノズチカ「で?生徒会長が何の用だ?」
ラント「単刀直入に言おう。君達学園マフィアに、私の味方になってもらいたい」
ノズチカ「…はぁ?…フフフフ……ハッハハハハッ!」
ラント君の話を聞いたノズチカ先輩は急に大声を上げて笑い始めた
ノズチカ「お前は俺に関する予備知識も無しに此処に来たのか?
俺は誰にも跪かない
俺が従うのは、俺のみだ」
ラント「弱肉強食」
唐突に出てきたラント君の一言に反応するノズチカ先輩
ノズチカ「何?」
ラント「弱い者は強い者に従う……それが自然の摂理だ」
ノズチカ「ほう、お前が俺より強いとでも言いたいのか?」
すると、ノズチカ先輩は跳び箱の上からを飛び降りて、着地した
ノズチカ「では、試してみるか」
ノズチカ先輩の近くにいたニヤニヤと笑っている不良達と、私達は背後に下がった
『ラント君……気をつけて』
ラント「さあ、始めよう」
遂に、ラント君とノズチカ先輩の戦いが始まった
ノズチカ「いきますよ…フッ!!」
ノズチカ先輩はあっという間に、ラント君の所まで詰め寄める
メラ「速ぇ!;」
フブキ「ラント先輩!」
ノズチカ先輩の拳をラント君は顔面に当たる前にサッと素早く避けた
ノズチカ「……ヘッ!」
笑ったノズチカ先輩を見たラント君は、後ろの方を振り向く
すると、ラント君はノズチカ先輩に殴られたのだ
ラント「何っ…!?」
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時