6話 ページ42
私達は下に下りると、ダンスフロアまでやってきた
ラント「おい、君」
ラント君は、1人の男子に声をかける
ラント「三又義ノズチカは何処にいる?」
「なんだ?お前」
「おい、待て」
ラント君に寄ろうとしていた不良の男子をもう1人が止めた
「ソイツ、生徒会長じゃねえか」
「何?!」
ラント「安心しろ。私はお前達を取り締まろうとは思っていない
ボスの三又義ノズチカに会わせろ」
ラント君は2人に向かって、強めにそう言った
「はぁ?ノーズは忙しいんだ。いくら生徒会長の頼みでも聞けねぇな」
ラント「勘違いしている様だな」
「あ?」
ラント「これは頼みではない………
命令だ」ギロッ
『(ラント君のこの感じ……たまらないね〜♪)』
男子達を睨んでいるラント君を見て、私は少しだけ笑みを浮かべる
?「先輩、良いじゃないすか」
すると、1人の少年がこちらに歩いてきた
フードを被っているため、目の所が良く見えない
『(あ!この子って……)』
私は前世の記憶で、この少年のことをを"知っている"
?「ノーズに生徒会長が会いに来た…それはそれでハクつくっしょ」
「け、けどよ…」
?「ノーズの嫌いな奴…何でしたっけ?」
「っ!それは……」
ドスッ!!
急に男に少年は強烈な蹴りを喰らわした
「ぐぁぁッ!!」
少年に強烈な蹴りを喰らった男は吹っ飛ばされていき、机とぶつかり地面に倒れ込む
?「空気の読めない雑魚っしょ。先輩みたいな」
「「「………」」」
『(……かなり、ヤバいねこの子;)』
これを見てみんなは唖然とし、私は少年の事を黙って見つめる
?「さぁ、奥へどうぞ」
____
そして少年はノーズがいると思われる入り口まで私達を案内してくれた
?「ボスのノーズはこの先にいる感じっス。
じゃ、僕はこれで」
ラント「すまないな」
?「いえ、生徒会長のお役に立てて光栄っスよ。フフフフ…」
案内し終えた少年は笑うと、背を向けてスタスタと去って行った
一方の私は怪しまれない様に後ろに視線を向けると…
シノブ「アイツら……」
そこには、シノブ先輩が私達の跡を着けているのが見える
『(……まぁ、無視するか!)』←
彼に気づいていたが、あえて私は気づかないふりを続けることにした
____
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時