12話 ページ48
《サッカーやろうよ!》ニコッ
ノズチカ《……!》
しかし、父親にあることを言われる…
父《あの子達は、お前が付き合うべき相手ではない。
親達にもお前に近付けないように言っておく》
ノズチカ《え……?》
父《いいな?》
ノズチカ《……はい…》
____
『ノズチカ先輩……』
私はノズチカ先輩の記憶の世界を見てそう呟いた……
____
ヒロ《僕は二ノ宮ヒロ》
ノズチカ《!》
ヒロ《三又義君と友達になりたいんだ!》
ノズチカ《ぁっ……!》
初めてできた親友、ヒロ
彼は親にも認められ、ノズチカ先輩はいつもヒロと一緒に色々なことをした
しかし……
母《いつもありがとうね》
ヒロ《友達のフリなんて、お安い御用ですよ》ニャ
ノズチカ《!………》
ノズチカ先輩の母親が、ヒロにお金が入っていると思われる封筒を手渡した所を、ノズチカ先輩は見てしまった
この時、彼が本当の友達じゃなかったことを知ってしまったのだ……
____
ノズチカ《パパ…何でこんな事までするの………?》
父《いいか、ノズ。お前は私の後を継ぎ、帝王になるべき男なんだ。
…だからお前は____》
ノズチカ《もういいよ!》
ノズチカ《ほっといてくれよ!》ダッ
ノズチカ先輩は目尻に涙を溜めて叫び、そのまま部屋を飛び出してしまった____
____
(心の世界)
ノズチカ「な…何だ…?過去の夢か…?;」
ジンペイ「本当はお前は人を従わせたいんじゃない」
ノズチカ「っ!」
ノズチカ先輩はすぐさま、私とジンペイ君がいる後ろを振り返った
ジンペイ「お前は今もずっと、友達を作りたがっているんだ」
ノズチカ「馬鹿な…!俺は人の上に立つべくして生まれて来た人間なのだ!」
ジンペイ「人の上に立つべくして生まれてくる奴なんかいない
益してや人の上に座るべくして生まれて来た奴なんて、もっといないんだ」フンス!
『いや、それ誰も言ってないからね…;』
私はジンペイ君に突っ込むと、一つ咳払いをして話し始める
『ゴホン、じゃあ言いましょう
あなたの腰にぶら下げている、ドラゴン ドラちゃんのミニフィギュアこそが……
貴方が友達を欲しがっている何よりの証拠じゃないですか?』ビシッ!
ノズチカ「なっ!?これがか!」
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年10月6日 3時