12話 ページ32
タツヒト「ノリアキ、お前…」
ノリアキ「僕…どうしてか分かんないけど、
いきなりPD700Rカスタムに乗り移れるようになって……
自由に動けるのが嬉しくて、止められなかった」
タツヒト「だったら退院して、ちゃんと学校に行けばいいじゃないか」
ノリアキ「…でも…僕歩けないから……」
タツヒト「またその言い訳か……
お前の足は、とっくに治ってるのに!!」
タツヒト先輩に怒鳴られ、ノリアキ先輩は気まずそうに顔を背けた
タツヒト「……皆、帰ろう。コイツに何を言っても無駄だ」ギロッ
私はノリアキ先輩に近づいて話しかける
『……ノリアキ先輩が、私達から逃げた理由は、程知られたくない事情って、その…
足の怪我の事を知られたくなかったから……ですか…?」
すると、ノリアキ先輩は目を伏せたまま少しずつ話し始めた
ノリアキ「…僕とタツヒトは、双子で体も顔もそっくり同じなのに、全てにおいてタツヒトは優れていた
いつも比べられて、いつも負けて……それが嫌でたまらなかった
そんな時入院して……もうずっとこのままでいいや、って思うようになったんだ…」
フブキ「どうして…?」
ノリアキ「外に出たって、僕には何もない…!
何も出来ないから……っ」
タツヒト「ノリアキ……」
タツヒト先輩は、泣いているノリアキ先輩を見つめていた
すると、私は口を開いてこう言う
『違います』
ノリアキ「…ぇ……」
『そんな事は無いですよ』
ノリアキ「Aさん…」
フブキ「そうよ。私、この目で見た。
あんなに難しい作業を、意図も簡単にこなせるなんて……
ノリアキ先輩には、本当はとっても素晴らしい技術と才能が秘められている。
なのに…自分には何も無い、何も出来ないって思い込んじゃってる…」
ノリアキ「…!……」
私とフブキちゃんのことを、ノリアキ先輩は黙ったまま見つめ返す
そして、私とフブキちゃんは最後に一緒にこう言った
私・フブキ『「自由に好きな事しよう?パワちゃんみたいに」』ニコッ
ノリアキ「フブキさん…Aさん…////」
私とフブキちゃんの言葉を聞いたノリアキ先輩は目を見開くと、スッと俯き口を開く
ノリアキ「……タツヒト、」
タツヒト「…何だよ?」
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アイスクリーム - とっても面白いかったです!ちゃんとギャグ?なども入れてて面白いかったです!これからも頑張ってください! (2021年9月20日 9時) (レス) id: 3c8d8e836b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2021年9月20日 5時