5話 ページ5
ラント「…これほどの科学力を誇るアトランティスに、何が……」
ラント君は、都市の景色を見ながらそう呟いた
…すると
?「モモモモモモ」
突然、ジンペイ君の足元に何かが寄ってくる
それは頭に光の玉が灯った、猫耳らしきものがついた黄緑色のスライム状の生き物だった
ジンペイ「おっ?」
コマ「あれ、テラミン?」
そう、コマ君の言う通りその生き物は、テラミンにそっくりだったのだ
テラミン「テラミンはこっちだミン!」
どこからかテラミンの声が聞こえたので、どこかと探してみると…
私の頭の上にチョコンと座っていた
ジンペイ「あっ!なんで、俺のAの頭の上に乗ってんだ!」←
コマ「いや、Aちゃんはジンペイ君のじゃないでしょ?;
ていうか僕のだから」←
『えぇ………;』
ジンペイとコマがそう話しているのを半目で聞いている間に、テラミンは私の頭の上から離れる
テラミン「ミ〜ン♪」
?「モモモ」
そして、そのテラミンはよく似た生き物にほおずりした
マタロウ「でも、なんか似てない?」
マタロウ君がそう見下ろしながらつぶやくと、アマーナさんはこう答えた
アマーナ「これは、アトランティスの営みを支える無限エネルギー炉
"オズマコア"から生まれた意志を持ったエネルギー生命体、"エネモー"です。ここではペットとして飼う人もいます」
アマーナさんは手のひらにエネモーを乗せながら振り返った
フブキちゃんは頭の上に乗っかってきたエネモーを見上げる
フブキ「エネルギーから意志を持った生命体が生まれたの!?」
ジンペイ「へぇ〜、超文明はペットもすごいんだな!」
『カワイイ〜♪エルゼちゃんもそう思わない?』
エルゼ《まぁ、かわいいけど……
Aの方がカワイイかな?》
私はエネモーを両手に置きながらそう聞くと、エルゼちゃんは顎に手を置きながらそう答えた
…と、近くにいたライム君の元から声が飛んでくる
ライム「こらエネモー、やめないか」
ライム君は両腕と頭に一匹ずつ乗せており、すぐったそうに笑う
すると、ライム君がすっと両手を広げると、三体のエネモーはワープしたみたいにシュッ…と消えた
ジンペイ「あっ」
コマ「消えた!」
マタロウ「ライム先輩、エネモーの扱いにずいぶん慣れてるね」
ライム「……」
ライム君は小さく笑って、何も言わずに顔を少し俯かせた
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月26日 3時