12話 ページ40
『なんか言った? ジンペイ君』
ジンペイ「ああ!この世界のことを、絶対に守らないとな!」
Aがこちらを向いて話しかけると、ジンペイはいつもの調子に戻った
『うん、そうだね!』
そんなジンペイを見て、隣のAの表情には笑顔が浮かぶ
フブキ「それで、寄り道っていうのは?」
アマーナ「もう少し先です」
フブキの尋ねにアマーナは答えると、みんなを乗せた船は入り組んだ地形に入ってく
…しばらくして、船は何かの遺跡のような場所で止まった
アマーナ「皆さま、これをご覧ください」
アマーナが指した所には、巨人が描かれた巨大な壁画が目に見えた
ジンペイ「なにこれ!?すげえ!」
『翼夜さん…これは……?』
翼夜「実はこの壁画は、私が知らない間に出来ていたものなんです」
『えっ!?』
エルゼ《翼夜も知らないんだ……》
翼夜の話を聞いてAは驚き、エルゼは壁画を見つめながら呟いた
すると、アマーナはみんなに、この壁画についての説明をする
アマーナ「これはこのアトランティスに伝わる、世界を救う"伝説の巨人"についての壁画です」
ラント「"伝説の巨人"?」
アマーナ「謎が多いこの壁画ですが、いつかこの世界を救うであろう人物を予言するものだと言われています」
ライム「つまり、"救世主"ってことさ」
アマーナの言葉に続いて、ライムも壁画を見上げながらそう言った
マタロウ「それってひょっとして
テラノーグと最虹丸のことなんじゃ……」
『…でもさ、テラノーグも最虹丸も巨人じゃないよ?』
マタロウ「あ、そっか……」
壁画を見つめているAの言葉を聞いて、マタロウは彼女の方を向いてそう声を漏らす
アマーナ「これまで救世主は巨人だと信じられていました……ですが今、私は思うのです
この壁画が示す巨人とは、"大きな勇気を持つ存在"のことなのではないかと
テラノーグと最虹丸を始めとする、あなた達の勇気の集合体…
それこそが、"伝説の巨人"を意味するものではないでしょうか……」
翼夜「はい………私もそう考えています……」
『………』
アマーナの話と翼夜の呟いた言葉を聞いたみんなは、黙りながらその巨人の壁画を見つめていた____
32人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「妖怪ウォッチ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月26日 3時