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8話 ページ36

『そうかな?私は当たり前だと思ってやっているんだけど…


……そういえばライムくんは、なんでこんな所にいるの?』




ライム「僕はみんなと一緒にいるとか、興味ないからね」



尋ねてきたAに、ライムは目を閉じてそう答えた


それを聞いたAは、寝そべっていた身体を起こして口を開く



『そうなんだ…





でもライム君、友達が欲しそうな感じがしてたんだけどな……』



ライム「え?」



Aから話された唐突な言葉に、ライムは驚いた表情を表した





『実はね、私はライム君と初めて会った時、すぐ友達になれそうな気がしたんだ


だって、ライム君はとっても優しいからね』



Aがライムと会った時の事を思い出しながら、そう言うとライムは顔を背けた



ライム「それは、僕がそう演じてたからさ。友達なんて、どうでもいい」




『本当にそうなの?』



ライム「え?」



Aが呟きを耳にして、驚いたライムは顔を彼女に向ける




『だって、ライム君のたまに見せる悲しい表情を見てこう考えるんだ…





"ライム君は人と繋がりたいと思ってる"…とね



そうじゃなかったら、あんな表情をしないし、私にこんなに優しくしてくれないからね……』



隣で座っているAは少し切なそうな顔をして、そう話した


話を聞いたライムはまたしても顔を背ける





ライム「…僕は、生まれた時からこの知能を持っていた


それがどういうことか、Aには分からないよ……」



『確かに私には分からないことかもね……




でもね、私はライム君と分かち合いたいの…



過去の事とか、ずっと抱えている悩みとかをね……』




ライム「分かち合いたい……か


君は優しずきるよ、誰よりも………」



優しい目で見つめているAから、視線を逸らしたライムは、呟いて体を起き上がらせる





そして、自分の過去を彼女に話した








ライム「…僕は、生まれてすぐに少年の姿になった



目覚めた僕は、戸惑った…






《僕は誰なんだ……?ここはどこなんだ…?》






____そして、あの恐ろしいオズマを見て、僕は悟った




人の叡智が生み出してしまったモンスター……オズマ





僕はそれを止めるために生まれた"救世主"なんだってことを」




『…救世主ね……』



話を聞いたAはそう呟き、ライムは更に話を続ける

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設定タグ:妖怪学園Y , 妖怪ウォッチ , 転生・愛され・高等部編   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月26日 3時

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