12話 ページ40
ラナは両目をすっと細め、広げた扇子を口元まで持ち上げる
すると、ライムは急に作業をしていた手を止めて、振り返ってラナにこう言った
ライム「ねぇ……もしAに危険が及んだら、どうするつもり?」
ラナ「Aちゃんには絶対に危害を加えさせないわ。あの子は私たちの大切な子______
そして、あの子に力を貸している"あの方"のことも大切だから…」
ライム「……ならいいんだ」
呟いたライムは頷くと、もう一度パソコンで作業を続け始め、ラナは一度微笑んで教室から出て行った
ライム「………A、君は僕が守るよ
あの"怪物"からも」
ライムは窓から見える青空を眺めながら、Aのことを思い浮かべていた
____
ジンペイ「やっぱり全部知帝来人の仕業っぽいぞ」
そう言うジンペイ君と私達は、ラント君やオウジロウ先輩たちと合流し、とある広場に集まっていた
ジンペイ「タマヨ学園長なんかメロメロだったし」
豪万蛇「私だけでなく、学園長も知帝にそそのかされていたようだ」
私は情報が無さすぎて困っていると、私は近くにいるラント君に声をかけた
『ラント君、なにか分かった?』
ラント「ダメだ、これといった情報は…
だが、私の将来の嫁を狙うライバルは多いということが分かった」←
『………え?;』
私はラント君の少しヤバい発言に、身体が少し硬直する
次は、隣にいるオウジロウ先輩に声をかけた
『………じ、じゃあ、オウジロウ先輩は何か分かりましたか?』
須佐野「いや、こっちも何も掴めなかった
だが、たった今お前に俺の心を掴まれた……!」←
『…はい……?;』
強く胸を押さえながら頬を染めているオウジロウ先輩を見て、私の身体は更に硬直する
私好きの人が増えすぎてツライ………!;←A
豪万蛇「………;
結局正体は分からずじまいか……」
二人を若干引き気味の目で見ていたスグル先輩は、元の調子に戻って腕組みをして目を閉じる
ジンペイ「むう〜……」
ジンペイ君は頭の後ろで手を組んでうなり、頭のアホ毛が連動するようにぴらぴらと動く
ラナ「本当に地底に潜ってしまったのかしら……」
ラナ先輩と私達は目を閉じて考え込んでしまった
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千鶴(プロフ) - 続きが気になりすぎるぅぅ(>罒<;//)早く続きを読みたいけど終わって欲しくない気持ちもある…。番外編とか日常とか読んでみたい。完結までずっと追いかけます!頑張ってください!!! (2022年2月23日 1時) (レス) @page49 id: a221853f3a (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - 凄すぎるうううううううう!!! ここまで続けられている作者様が凄すぎて言葉が出ないです! 応援してます!!! (2022年2月11日 9時) (レス) @page9 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月11日 4時