7話 ページ44
確かに凄い迫力があるメンツだが…
『ん?待って、一人足りないよ……?;』
私は自分を含めて"8人"いるのに対して、古典妖怪たちは"7名"……これでは数が合わない
ぬらり「A、お前の妖力は特殊なのでな……
HERO達の力を集めてもらう」
『"集める"?』
よく分かっていない私の為にぬらり師匠は詳しく説明してくれた
ぬらり「あぁ、古典妖怪と妖怪HEROが融合した際に発生する妖気を、自分の中に取り込むのだ
全員分が集まれば、お前は進化できるだろう」
『なるほど……!わかりました!!』
するとぬらり師匠は、私の頭を優しく撫でて微笑む
ぬらり「うむ、頑張るのだぞ」
『!、はい!』
私の頭を撫でて満足した様子のぬらり師匠は、気を取り直してみんなの方を向いた
ぬらり「……では、これから各自の課題を提出する
それをクリアし、力の器を広げるのだ」
____
ぬらり師匠、天狗、キュウビ先輩
そして見学に来ているマタロウ君と私は、林の開けたところに居た
ぬらり「九尾よ。お前に足りないものは"豪快さ"だ」
天狗「この俺より豪快な風を起こせたら認めてやろう!」
リュウスケ「豪快さ………こういうことかな?」
キュウビ先輩はふっと笑みを浮かべると、両足を揃えると足に妖力が集まり…
そしてスケート選手のようにその場で勢いよく回転すると、全身を包み込むぐらいの大きさの竜巻が現れた
天狗「悪くはないが……こういうことだ!!」
手に持っているうちわを向けて天狗がそう叫ぶと、超巨大な竜巻が出現!
キュウビ先輩は「うわぁぁぁーっ!!」と叫び声を上げながら、その竜巻の中に飲み込まれてしまう
リュウスケ「…………;」
その竜巻が過ぎ去った頃には、キュウビ先輩の長い髪は、強風によってボッサボサになっていた
キュウビ先輩はぶるぶると首を横に振り、乱れた髪を元に戻す
リュウスケ「もう一度だ!!」
そして、もう一度同じように足に妖力を貯め、また竜巻を作り出すのを繰り返し続けた
____
だが、何度やっても天狗に勝てるような巨大な竜巻を作り出すことができない
悔しそうに顔を歪めてうなっていたキュウビ先輩の背後に、彼の怨霊のイズナが現れた
イズナ「手伝いが必要か?」
リュウスケ「ズルはしない主義でね…
それにAちゃんもここにいるから、カッコいい姿を見せたいんだ……;」
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ゆたんぽ。(プロフ) - 一番最初から、読ませてもらっています。更新楽しみにしてます! (2022年2月20日 8時) (レス) @page34 id: 71cc2f4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しみに見ています!翼夜さんの秘密が遂に分かりそうで、面白い!! 無理のない範囲で、更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月10日 8時) (レス) @page37 id: 7a958e7a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月3日 3時