5話 ページ21
それを見た私は、後ろを向いたままこう言い放つ
『ラント君、チアキ君……お願いね』
ラント「任せろ」
チアキ「オーケー」
するとラント君とチアキ君はジンペイ君の腕をガッチリ掴み、拘束する←
ジンペイ「あ〜!離せよぉ〜〜!!」
叫ぶジンペイ君を引きずりながら、私達は奥の方に進んでいった
____
私達は、からくり回廊へと続く木製の通路を歩いていく
ラント「からくり回廊か……この通路は、なんの変哲もないようだが」
『とくに目立った仕掛けは無いね………』
ラント君と私はそう呟きながら、通路を歩いて先に進んでいく
____天井裏から忍者に見られていたことに気づかないままで
____
廊下を歩いていくと、目の前の扉が横へスライドし、新たな道が現れる
ラント「あれは?」
開かれた道の真ん中まで来たところで私達は足を止めた
ジンペイ「ここに“からくり”があるのか……
よっしゃ!どっからでもかかってこい!」
ジンペイ君はやる気満々でそう言い、しばらく待ってみるが…
チアキ「……って、なーんもないっしょ」
どこかが変わったり、動き出すこともなく、何も起きなかった
『何でだろう……?』
ラント「来る道を間違えたのか?」
マタロウ「いや、違う」
私とラント君が呟くと、考え込んでいたマタロウ君がその言葉を否定した
マタロウ「この部屋には、きっとどこかに"どんでん返し"がある!」
ラント「【どんでん返し】?」
マタロウ君の言葉を聞いて、私はどんでん返しの事を思い出す
『もしかして、あのクルクルって回る隠し扉のこと?』
マタロウ「そう。それを見つければ先に進める!」
ジンペイ「よし!だったら探そうぜ!」
私達は早速、壁に両手を当てたり、押したり引いたり、拳で叩いてみたり…といろいろ試してみる
しかし、今のところはなんの変化もない
『……あれっ?特に何もないよ……?』
チアキ「んー……」
チアキ君が腕組みをして壁に寄りかかった……その瞬間
ガラッ
チアキ「えっ?」
突然その壁が回転し、チアキ君が扉の向こう側に行ってしまった
『チアキ君が消えちゃった!?;』
私はチアキ君が消えた瞬間を目撃してしまい、びっくりして目を見開いた
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ゆたんぽ。(プロフ) - 一番最初から、読ませてもらっています。更新楽しみにしてます! (2022年2月20日 8時) (レス) @page34 id: 71cc2f4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しみに見ています!翼夜さんの秘密が遂に分かりそうで、面白い!! 無理のない範囲で、更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月10日 8時) (レス) @page37 id: 7a958e7a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月3日 3時