9話 ページ25
ジンペイ君のしつこさを見て、埒が明かないと考えたのか、「引くぞ!」と忍者はシュッ…と姿を消す
『何がしたかったのかな………あの人達……?;』
私は呆れた目でそう口にしていると、隣にいるラント君は池を見下ろしていた
ラント「我々を煽って動揺させるつもりだったのかもしれないが……
どうやらなんの変哲もない池のようだな」
ラント君がそう言った____瞬間だった
ワニ「グワァッ!!」
マタロウ「ワ……ワニ!?」
なんと池の中から、ワニが顔を出してきた!
『それに、一匹だけじゃないよ!;』
池の中から次々とワニが集まってきて、少なくとも7匹以上はいるだろう
あっという間に危険になった池を、コマ君は覗き込んで声を上げた
コマ「危険だよ!もし池に落ちたりしたら……!」
ラント「だが止まるわけにはいかない」
ラント君は先に進むために、石の上を渡り始めた
ジンペイ「よし!会長に続こうぜ!」
『うん、こんな所で立ち止まっている訳には行かないからね』
私とジンペイ君は、二人一緒に勢いよく石の上を飛んで渡る
マタロウ「怖いけど……でも、Aさんだって渡っているんだ………!;」
この池を渡ることに恐れるマタロウ君だが、勇気を出して手前にある石の上に足を乗せた
そして、その先にある石を踏むと______
マタロウ「ひぃぃぃぃ!!この石動くぅぅぅっ!?」
突然、その石がマタロウ君の片足を乗せたまま前へと動き出す
チアキ「それ、発泡スチロールに石っぽく色塗ってるだけっしょ!;」
マタロウ君とチアキ君の声を聞いて、先に進んでいたジンペイ君が振り返る
ジンペイ「踏ん張れーっ!マタサケタロウ!」←
マタロウ「勝手に改名しないで!!あとまだ股は裂けてないからッ……!;」
かろうじて足と足はまだ石と発泡スチロールの上に乗っているが、マタロウ君はそろそろ限界そうな表情をしている
『チアキ君!』
チアキ「!、うん!」
私の声を聞いたチアキ君は頷くと、長いベルトを取り出して、マタロウに向けて投げる
チアキ「このベルトにつかまる、っしょ!」
投げられたベルトをマタロウ君はすぐに掴む
そして発泡スチロールから足を離した瞬間、ワニがガブリッ!!と噛み砕く
なんとかワニの餌にならずに済んだマタロウ君は、みんなのもとへ戻って息を吐き出した
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ゆたんぽ。(プロフ) - 一番最初から、読ませてもらっています。更新楽しみにしてます! (2022年2月20日 8時) (レス) @page34 id: 71cc2f4fd1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初コメ失礼します。いつも楽しみに見ています!翼夜さんの秘密が遂に分かりそうで、面白い!! 無理のない範囲で、更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月10日 8時) (レス) @page37 id: 7a958e7a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年2月3日 3時