9話 ページ50
?「Aちゃんたちは中等部の生徒だから知らないのね
この人は、高等部学園長の"大王路タマヨ"さんよ」
コマ「"大王路"?ってことは、学園長の親戚とか?」
?「タマヨさんは、中等部のキンヤ学園長の"奥様"」
『「「「奥さん!?!;」」」』
まさかの返答に、私達4人はびっくり仰天して目を見開いてしまった
『(そうだった……忘れてた………!;)
ってことは、エマちゃんのお母さんでもあるんだ……!』
思い出した私は震えながら呟き、美少女はにっこりと笑って再びキーホルダーに視線を置いた
?「高等部エリアの権力の象徴。誰も逆らえない“絶対的な存在”よ」
マタロウ「そういえば、この歌もよく聞くと…」
私達はこの場所に流れている曲に耳を傾けてみると……
《タマタマタマタマタマッヨー♪ダーイオウジタマッヨー♪
上級♪気品♪一級品♪》
『うん……タマヨさんの歌だね………;』
____
NOside
コトン、と静かにししおどしの音が鳴る
高等部本校舎の座敷の間には、一人の女性と豪万蛇が正座で座っており
豪万蛇は差し出された茶に近づいて上品に持ち上げた
豪万蛇「お点前、頂戴致します」
そしてお茶碗を2回ほど回し、静かに口をつけて、無駄な音を一切立てず飲み干した
豪万蛇「……おいしゅうございました」
タマヨ「お粗末様でした」
そこにいる女性こそ、この高等部の学園長である"大王路タマヨ"なのだ
タマヨはお茶を下げ、豪万蛇にある質問をする
タマヨ「ときに、中等部が総退学を拒否したですって?」
豪万蛇「ハッ……ですが相当の圧力をかけておきましたので、受け入れるのは時間の問題かと」
タマヨ「豪万蛇くん。わたくし、貴方の個人的見解なんて聞いていないのでございますよ」
タマヨは厳しい表情をしたまま、豪万蛇にこう言った
タマヨ「わたくしがお聞きしたいのは、"Good result"
成功の報告のみでございますの。お分かり?」
…とタマヨは厳しく言い、それ聞いたを豪万蛇は目を閉じ、スッと頷いた
豪万蛇「心得ております。すぐに次なる手を______」
タマヨ「それからもうひとつ、竜世Aさんの高等部への引き渡しの件は?」
豪万蛇の言葉を遮って、タマヨは急にAの話をする
豪万蛇「………まだ上手くいっておりませんが、必ず彼女の引き渡しを成功させてみせます」
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耳黒パンダ - 高等部編!待ってました! (2022年2月19日 20時) (レス) id: 7e5314f463 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - 楽しみにしておりました! めちゃくちゃ嬉しいです(嬉しすぎて語彙力がどっかいきました(´∀`*))! (2022年1月26日 6時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年1月26日 3時