11話 ページ30
さらにとんでもない話に呆然とする私達
それでもまだライム君は喋るのをやめない
ライム「中等部の様子を把握しておきたくて、君たちの前に姿を見せたけど……
キミたちが案内してくれたから、プランを立てやすかったよ」
フブキ「まんまと利用されたってこと…!?」
コマ「僕たちの味方じゃなかったんだ……」
ライム「まっ、頑張って」
ライム君はそれだけ伝えると、後ろを振り向いて歩いていこうとする
ジンペイ君はその背中に向かって声を張り上げた
ジンペイ「おい!ちょっと待てよ!
"Aを高等部に入れる"っていう話はどういうことなんだ!!」
ライム「Aみたいな優秀な子をこの学園から追い出すのはもったいないだろう?」
ジンペイ「ふざけんな!そんな勝手なこと許すわけないだろっ!!」
ライム「言っておくけど、これも"決定事項"なんだよね
……じゃっ、またねA」
ジンペイ君を無視して、私に向かって笑みを見せるとライム君は何処かへと歩き出した
そのライム君の背中に、拳を握りしめたジンペイ君が大声で怒鳴る
ジンペイ「信じてたのに!!なんでこんなことするんだよ!!」
しかし、ライム君は歩いていくだけで振り向くことはしない
ジンペイ「グッ………!」
『ジンペイ君………』
歯を食いしばり、拳を握りしめているジンペイ君の姿を、私は話しかけずにただ見ているだけだった…
____
NOside
[夜中]
豪万蛇「フン……中等部にもこんな品のあるレストランがあろうとは
奴らにはもったいないな」
高級レストラン"エトランゼ"には、豪万蛇と高等部生徒会の者達が集まって食事をしている
二人の生徒は豪万蛇に今の状況について話していた
「中等部の奴ら、早くも学園が嫌になっているようです」
「事実上の総退学も近そうですね
…しかし、例の竜世Aは一度も校則に引っかかりませんでした」
豪万蛇「気にする事はない……
それはつまり、彼女が他の者とは違い"上品である証拠"。素晴らしいことではないか……」
豪万蛇は笑みを浮かべながら、そう話す
…その時、1人の男子生徒がステーキの欠片を皿からこぼした
その生徒は豪万蛇をチラリと見やってから、素早くステーキを口に入れる
豪万蛇「………」
しかし、その下品な行動を、豪万蛇が見逃すはずはない
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耳黒パンダ - 高等部編!待ってました! (2022年2月19日 20時) (レス) id: 7e5314f463 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - 楽しみにしておりました! めちゃくちゃ嬉しいです(嬉しすぎて語彙力がどっかいきました(´∀`*))! (2022年1月26日 6時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スタースト | 作成日時:2022年1月26日 3時