我ら高等部は中等部の総退学を要求する 1話 ページ20
突然現れ、"総退学を要求する"と言い放った豪万蛇会長に、私たちは驚きを隠さないでいた
コマ「退学なんてそんな……」
メラ「勝手なこと言いやがって！！」
『…………あ！』
視線を横にやると、柱の後ろに隠れている学園長を発見した
『学園長！』
クウカ「総退学なんかしたら、中等部がなくなっちゃいます！」
フブキ「なんとか言ってくれませんか！？」
私はフブキちゃん、クウカ先輩と一緒にそう言うが、学園長は俯いて言葉を詰まらせる
キンヤ「それがだな………」
____
NOside
前の日に起きた出来事……
キンヤ《なぜ総退学などという要求を………》
ライム《中等部では、この頃不可解な事件が数多く起きていますね
そして更にここ数年学力の低下……
及び評判の低下は見過ごせない状況となってきました》
キンヤ《そ、それには深い事情があってだな……》
ライムは言葉を濁す学園長を鋭い目つきで見ている
ライムは更にこう言った
ライム《もし異議を唱えるというなら
貴方から直接"あの方"に話していただけますか？》
キンヤ《……！…………ッ…》
その瞬間、学園長の顔が硬直する
応答しない学園長を見て、ライムは
《まぁ、いいでしょう》と肩をすくめて、目を閉じて笑う
ライム《学園長が動いてくださらないのであれば……
この問題は、我々"高等部生徒会"が解決しますので、大人しく見守っていてください》
ライムは悔しそうな学園長に背を向け、学園長室から出て行った
______
ジンペイ「ここは学園長がガツンと言ってやってよ！」
キンヤ「すまんが私にはどうすることも出来んのだ……」
ジンペイ君に対して、学園長は申し訳なさそうにそう告げた
『えぇっ！！；』
フブキ「嘘でしょ！？」
ショックを受ける私たちの近くの茂みの後ろ____
『…………！』
そこに目をやると、ライム君とテラミンが微笑みながらこちらの様子を伺っていた
ライム「………」ﾆｺｯ
ライム君は何故かニコッと笑い、すぐに姿を消してしまう
『ライム君………』
私は誰にも聞こえない声でそう呟いた
豪万蛇「品のないお前たちには、この学園から去ってもらう！
これは"決定事項"だ！！」
豪万蛇会長はメガホンでさらに声を張り、全生徒に伝えている
どうやら、彼は本気で私達を追い出すつもりだ
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耳黒パンダ - 高等部編!待ってました! (2022年2月19日 20時) (
レス) id: 7e5314f463 (このIDを非表示/違反報告)
時間の止まったリス - 楽しみにしておりました！ めちゃくちゃ嬉しいです(嬉しすぎて語彙力がどっかいきました(´∀｀*))！ (2022年1月26日 6時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スタースト | 作成日時：2022年1月26日 3時
