Hemerocallis 番外編 (ページ6)

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JK「ヌナどこ行くの？｣

『あ…ぐく』

JK「バレたって顔しないでよね｣

ヌナは最近、家を出ようと頑張ってる

でも俺らのアンテナを舐めないでほしい

ヌナはいつも
あとちょっとという所で失敗に終わる

そのいじけたような顔が見たくてわざと
すぐに声を掛けないことを俺は覚えた

無言にこちらを見つめるヌナ

……ああダメだってその顔。

俺がその顔に弱いの
分からないから無意識に向けてくる

可愛すぎて
おかしいくらい

『見逃してぐく』

JK「だめ｣

『せっかくのオフなのに今日も出られないの？』

JK「……そんな顔してもダメったらダメなの。｣

今日はどこに行くつもりなんだろうか
そんなオシャレして誰とどこに行くんだろうか？

モヤモヤ気持ちが膨らんで壁に徹する

ヌナってホント優しいからさ
俺のこと、退けようとか思わないの

そこに立たれると困るな…
それだけしか言わないの
可愛すぎない？？？？

いやもうさ
それ聞きたくて壁になってるよね

JK「今日は俺と遊ぼうよ、家で｣

『お出かけしたい』

JK「棄却します｣

いつもならここら辺で諦めてくれるところ。

ヌナは今日に限って往生際が悪い

靴だってまだ脱がないし

そんなオシャレして
一体どこに行くというんだ
誰に会うというの？

『どうしても行きたい』

JK「誰と会うの｣

『私1人だけど、』

JK「……ふーん｣

そんな顔しても
ダメなんだから。

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