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「Aちゃん笑」
『ジニオッパがご迷惑をお掛けしてしまったみたいで…本当にすみません!!」
「全然大丈夫だよ。僕そこまで気にしてないし。
それにすごく面白かったから大丈夫大丈夫!笑」
連絡は入れたものの直接お会いした時に1度ちゃんと謝ろうと決めていたことを、彼は完全に見透かしていたのだろうか
私が近付いている途中にもう彼は楽しそうに笑っていた
全然気にしなくて大丈夫だよ
何回もそう言って気にかけてくれる
っもう。
こんなことになった全ての原因のジニオッパめ
恥ずかしくて少し嫌になる
昨日もつい、冷たいこと言っちゃった
「それにしても本当に、Aちゃんはメンバーさん達から可愛がられてるんだね」
『いや…ぁ…そんなことは』
「でもちょっと心配。
皆さんはAちゃんのこと、ただのメンバーだって思ってなさそうだから」
『え…?』
目の前の彼はとても意味ありげな
探るような顔でこちらを見つめてくる
この顔はよく知ってる
もう何年も
この手の話題には向き合ってきた
でも私が言えるのは決まってひとつ
それは今まで変わることなんてなかったし
この先も変わることのない事実で
私たちって世間が思うよりずっと
この関係にそこまでセンシティブじゃない
『私たちの間に恋愛感情はなくて、
仲のいい兄妹みたいな関係です。
メンバーはメンバーなので、
深く関係を築いたりはしません。
だから、』
「皆さんは?」
「皆さんも本当にAちゃんと同じ意見?」
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作者名:たんぽぽ | 作成日時:2022年12月20日 18時