Hemerocallis 番外編 (ページ1)

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叶うなら私だって

ほら、

小説やドラマ、アニメに出てくる主人公みたいに

みんなから愛されて

可愛がられて

大好きだとか大切だとか

欲しい言葉が雨のように降ってきて

まるでお姫様みたいな

私そんな子に

なりたかった

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NJ「どこ行くの？｣

『ちょっとお買い物に、』

YG「は？外出んの？今？｣

『…だめ？』

HS「誰の許可得て勝手に外出しようとしてんの？｣

HS「はい戻って｣

ああ、だから。

見つかったらこうなるから、

分かるから。

だから隠れて

見つかる前にって思ったのに

玄関先に集まるオッパ達

ものすごい剣幕で

みんなして奥の方を指さす

戻れって合図

…渋々。

履いた靴を脱いで

逆戻り

TH「Aはここで俺のドラマ観てたらいいよ」

TH「外で遊ぶよりずっと有意義でしょ？｣

『…うん』

TH「なにその不服そうな顔。まさか嫌なの？｣

お姫様になりたい

紅一点

妄想の中の彼女は
とても可愛がられてとっても幸せそう

望みすぎたのか

それとも。

私の欲しい幸せは

違う角度でやって来た

＿＿＿＿＿『みんなにとって、私って？』

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