復縁なんて絶対しません (ページ6)

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JK「あ」

JN「なに？」

JK「今日でA、デビュー7周年だ！」

JN「へ、へぇ」

JK「胡蝶蘭送らなきゃっ！
いやまずはメールが先かっ！」

いきなり大声を出すもんだから何事かと思えば

うちの弟の「元」彼女が
今日でデビューして7年が経つらしい

いや知らんしと突っ込みたくなるのを抑えて彼の動向を見守っている僕は、ここは長男らしく正論を言うべきか迷っているまっ最中である

JK「A7周年おめでとう」

JK「これを機に僕と復縁しませんか」

JK「うん完璧だ」

グギの元彼女のAさんは
一言で言えばとても「ミステリアス」な人である。

顔からつま先まで劣ったところ1つない

「人形アイドル」

業界の中でも指折りの高嶺の花

プロ意識がめちゃくちゃ高くて

プライベートなんてほぼ謎で

表情が動くのは舞台上だけ

綺麗すぎて怖いその美貌は

7年経っても衰えることなく磨かれるばかりで

女神と言われるのは大きく頷ける

Aさんは人類の奇跡

存在そのものの価値が物凄く高くて

アイドルなんかで留まらずにソロで活動したことも全部

彼女は成功体験しかしないんだろう

神様はAさんという人間を作る時

きっとこの世のいい所全てをあてがったんだ

JN「……本当に送ったの？」

JK「なにか文句あります？」

JN「Aさんが可哀想だよ」

JK「可哀想？なんでですか？」

そんなAさんに付き纏う寄生虫

まさか誰が自分の元カレがこんな迷惑行為をするなんて思うだろうか

おいクソマンネ
もうやめてくれ

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