復縁なんて絶対しません (ページ41)

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断る方法なんていくらでもあった

Aのアカウントを入手する方法も

あの女以外からもらうことだってできた

なのになんで

あの時俺は、必死に縋り付いて

ここで離したらAを失うかもしれないって

どうして

勘違いして、あんなこと

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「私酔っちゃったかもしれません…」

JK「っちょっと」

「少しの間だけ肩貸してください、先輩」

俺の肩にもたれ掛かる女

俺の左肩に頭を乗せてこちらを見て

｢酔っちゃった｣

酔ってもないくせに堂々と嘘をつく

すぐに席を立った

店に入って30分ほど

でも俺には数時間分の時間の経過が感じられて

もう、無理

来てあげただけ感謝してほしい

デートなんて真っ平御免

その証拠に、
俺のグラスは1滴も減っていない

「ジョングク先輩どこ行くんですか？」

JK「帰る」

「来たばかりじゃないですかっ」

来るんじゃなかった

綺麗な思い出が真っ黒な絵の具で塗りつぶされたようだ

ぐちゃぐちゃに上塗りされて穢れて、汚れて

大切な思い出はあの頃の面影を失っている

なんで、もう

ふざけんなまじで

会計を済ませ店を後にする

ついてくる女なんか見向きもせずにタクシーを呼ぶ

「A先輩のアカウント消しますよ?!」

JK「消せるもんならどうぞ。俺は君の約束通りちゃんと来たし事は済ませたつもりだけど」

「こんなのデートっていいませんっ」

JK「そ？俺はデートだと思ってたけど」

「ジョングク先輩お酒一滴も飲んでないし!!!
30分で帰るってなんですか？意味分かりません！！」

JK「俺は君が意味わからないけどね」

ああもう

うるさい

こっちは早くここから立ち去りたいのに引き留めて

意味の無い会話のやり取りをする羽目になって

こんなことなら酒でも飲めばよかった

酔ってしまえば、この女の行動も笑って受け流すことができただろう

寛容な心で受け止めて、何事もなかったかのように帰路について

こんな、疲労感もきっと感じない

JN「わっちょっと急に何？！」

JK「今ムカついてて」

JN「だからってなんでヒョンを殴るの？！」

JK「ヒョンごめん」

あーもう

イライラする

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