復縁なんて絶対しません (ページ40)

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「A先輩のアカウント消しますよ？」

JK「っ」

「A先輩のアカウント要らないんですか？」

JK「～～ﾂわかった！！」

本当は今すぐに殴りかかりたい

あのムカつく口に1発と、両頬にそれぞれ2発

いや、この女のムカつくところを全てあげたら全身殴りそうだ

ｷﾞﾘｷﾞﾘの理性で耐えている自分を褒め讃えたい

帰ったらジニヒョンでも叩こう。

女の要求をのむ自分に反吐が出る

デートなんて死んでもごめん

だけどAのアカウントには負ける

俺はどうしてもAと繋がりたいから

やっぱり、デートするしか

「デートの場所は私が決めてもいいですか？」

JK「そうしてもらえると」

俺が場所まで考えるのは勘弁だ

なら相手に任せようと思う

それはないだろ、って所以外であればどこでもいい

この女と出掛ける場所なんてほんとどこでも

「なら私、行きたいところがあります」

JK「どこ？」

「Ti Amoってバー」

「そこに行きたいです」

Ti Amo

その単語だけで思い浮かぶ風景がある

その単語だけで思い浮かべる人がいる

A

俺の思い出の場所

俺の全て、Aと俺の、大切な場所

それを

なんでこの女と

俺が？

こんな女と

ふざけんな。

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JK「そこは」

「予約しちゃいました」

JK「は？」

「明日の22時、Ti Amoで待ってます」

「A先輩のアカウントがほしいなら約束守ってくださいね」

得意気に笑う女は耳障りなヒールの音を高々と鳴らしその場を離れる

その場に呆然と立ち尽くす俺

引き留めることも出来ず

ただ、

なんで？

どうして？

こればかりが繰り返された

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