復縁なんて絶対しません (ページ36)

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どうしてこうなったのか

その始まりの全ては俺で

「Aの事務所の後輩のエリナ」

「SNSでよくツーショットを撮ってる2人」

「Aと仲良さそう」

たったそれだけのこと

憶測に過ぎない目先だけの情報を鵜呑みにした俺は

毒花(ｴﾘﾅ)に近付いてしまった

今思えばあの時

自分は選択を大いに間違えたのだと思う

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JK「すみません、」

「っジョングク先輩？！」

それはある式典のリハーサル中のこと

たまたま1人でいるあの女を見つけた俺は
何を血迷ったか話しかけてしまう

数メートル離れた先でも鼻を掠める甘ったるい香水は今こうして近付いたと同時に匂いが濃くなって吐きそうになる

人は匂いで判断できると言う

近付いて分かったけど俺はこの女が生理的に無理らしい

あざとい仕草もバランスの崩れた顔も全てが醜く見えて仕方ない

俺を不快にさせる天才

それが
あの女に対して抱いた最初の印象だった

JK「聞きたいことがあって」

「っはい?!」

JK「Aと仲良い…ですか？」

本当は今すぐに立ち去りたい

なんで嫌いな人間と無理に時間を割いて話さなければならないのか

だけどAと仲がいいなら話は別
Aのアカウントを持っているのなら。

Aのアカウントがほしい

その時は、
一心にそう願ってあの女にすがりついた

「A先輩…ですか？」

JK「はい」

「あー…仲良いですよ？」

その時、相手の顔は酷く歪んだ

酷い顔はもっと酷くなって、それが俺はとても不快で

なんなのこいつって正直思ってイラついたけど

彼女がその顔をしたのはほんの一瞬で、瞬きをしたら顔はにこにこと余裕そうに笑っていた

JK「そっ…ですか」

「はい。A先輩がなにか？」

JK「あーいや…」

「？」

JK「っあの！Aのアカウントって持ってたりします?! kaka〇なんですけど、」

恥を承知でAのアカウントを後輩に聞いた

顔をあげた時

その女はさっきよりも酷い顔をしている

ｿﾞﾜﾘと、背筋に嫌な汗をかく

「………」

JK「えと、」

「持ってますよ？」

「それがなにか？」

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