復縁なんて絶対しません (ページ27)

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男女の仲ってどうしてこう脆いんだろう

1度綻ぶと修復なんて構築以上に難しい

中途半端に彼と関係を持ってしまうと
こんなにも苦しくなるだなんて知らなかった

もういっそ

私の中に彼のいない時間に

巻き戻しがきいてほしい

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「A先輩って」

『？』

「ジョングクさんと付き合ってたって、本当ですか？」

式典が始まるとエリナさんも話しかけてくることも無く、互いに集中して他のアーティストを眺めていたら

まさに防弾少年団の出番の時

会場が一際大きな盛り上がりを見せて

同業者達も釘付けで

私だって、ジョングクばかりを追っていて

そんな時

隣に座る彼女がふと、そんなことを聞いてきた。

まるで初めからこのタイミングを狙っていたみたい

彼女は準備してきた言葉を並べ

探るように、
私を見つめる

『……急になんで？』

「否定しないってことは本当なんだ」

大きな目、涙袋の大きなラメが私を挑発して

ぐっと、言葉を選んだはずなのに

どうやらこの答えでは不正解だったらしい。

否定しないってことは本当なんだ

____私の発言の選択で、彼女の顔を曇らせた

どうして、

それ以上何を言えばいいか分からなくて押し黙っていると

エリナさんはまた、
一方的に話し始める

「2015年でしたっけ？記事が出た時はびっくりしちゃいました。でも両者とも否定も肯定もしないから結局なかったことになってるし」

「それってとても卑怯ですよね」

「逃げたんだなって思いました」

騒音に包まれた会場

なのになぜ

彼女の言葉だけは
鮮明に、明確にきこえる

「私あの頃からずっと、A先輩に言いたいことがあって」

『な、に』

「＿＿＿＿＿＿」

『っ』

ああもう、

なんで。

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