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「半々、ですかね。リスクを考えれば自白を選ぶだろうと思っていましたし、仮に黙秘を選んでいたら"刑期が減ってラッキー"くらいに思っていました」
「…なるほど。ではもし仮に、私の立場が君の親しい人物…思い出すか想像できるかはさておき。その場合も君は同じ選択をすると思うかい？」
「…誰であろうと、自白選んでると思います」
「ふむ、その理由は？」
「この場合における黙秘という行為があまり良い印象じゃないんで…もし親しいひとがその行為を行っていたら、面会して説得とかするかなって」
「相手を説得することまで視野に入れているとは。随分他人に尽くす人間のようだ。…今日はここまでにしよう。明日にはその拘束を外せるだろうから、すまないが今晩は我慢してくれ。では…おやすみ」
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─────…
「──もしもーし！聞こえますか？」
「えっ」
「あ、声がした！隣の病室から話しています！お話してもいい？」
「あ、そういうことか。いいよ、お話しよ」
「やったぁ！私アユムって言います。お姉さんの名前は？」
「マコトだよ。よろしくねアユムちゃん」
「よろしくおねがいします！お姉さんはお身体悪くて、入院したの？」
「うーんとね、落雷に遭って記憶が欠けちゃったらしいんだ。記憶を戻すために検査が必要なんだって」
「あれ？お姉さんも落雷にあったっていうんだね」
「お姉さん、も？他にも同じようなひといたの？」
「うん。あのね、私の隣に入院してくるひとね、みんなそう言うの…でも大丈夫！お父さんがなおしてくれるから！」
「お父さん？…あ、もしかしてさっきの先生、アユムちゃんのお父さんか」
「たぶんそうだよ！」
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2022年6月11日 16時
