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昨晩唐突に飛び込んだのは"予定が前倒しになり帰国することになった"というグルッペンからの連絡。それを合図に、都合のついたメンバーによって半ば俺らの私物と化したエミさんの部屋をガヤガヤと賑わせている。トントンを宥め…いや、茶化すシャオロンと神を横目に、人知れず妙な緊張感が俺の心を揺さぶっていた。Aと再会できる喜びから、理性をコントロールできず彼女を驚かせてしまった申し訳なさもあるけれど…グルッペンが帰ってくることに対し希望だけでなく、嫌な予感もしているせいやった。それに今日はこの前居なかったコネシマとエミさんもおるけど、相変わらずゾムの姿はない。確かアイツ、この時間は空きのはずやけど…もしかしたら俺以上に責任を感じているのかもしれん。
「…ってもうこんな時間か。そろそろ着く頃か？」
「やな。そう焦らずとも、どうせ誰かにそのうち電話寄越すやろ」
「……そういやAはどこに居るんや？また下手に遭遇して、体調崩されでもしたら…」
「あぁ、Aさんなら今鬱先生が電話を…」
「な…なぁ、あそこにおるの…もしかしてAと、グルッペンさん？」
「え」
珍しく不安そうな表情を晒すコネシマに対し、エミさんがフォローを入れようとした矢先。窓から外の様子を眺めていたチーノからの報告は耳を疑うものやった。皆同じように受け取ったらしく、自身の目で確かめる為に窓際へ一気に集まる。この二階の部屋から覗く木陰の間、確かに大通りに二人の姿があった。グルッペンは学内の方へ、Aは逆方面を歩いており、多少人通りが多いとはいえ、このままでは予期せぬ鉢合わせも起こりかねない。どうしようかと焦燥が募るところへ、トントンの携帯から着信音が鳴り響いた。ちらっと見えた画面に映し出されていたのは、グルッペンの名前やった。
「っ、もしもし？」
「"──やぁ、久しぶりだなトン氏。今エミさんの所か？事務局に書類出したらそっちに顔出そうかと…"」
「…っ！そんな事はどうでもええ！グルッペン、そこ！正面から来る人よう見てみい！」
「"は？正面…？"」
物理的には到底届かない小ささ、しかし通話越しでは大きすぎる程に。感情の籠ったトントンの声を受け、スピーカー状態の携帯越しから聞こえるグルッペンの声は随分と呆けた色をしていた。すると少し離れたところで鬱先生の声が飛び込む。
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にゃむ吉(プロフ) - 狛狐さん» メッセージありがとうございます！前作の頃も、書いている途中は読み応えのあるものがつくれているのか不安だったのですが、涙する程の作品となったことをとても誇らしく思います。ぜひまたの機会にご感想伺いたいです！今後ともよろしくお願いいたします (2021年11月30日 7時) (
レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 儚さと力強さを感じさせてくれるとても素敵なお話で終始涙が止まりませんでした…今も泣いてます…長々とすみません、、もっと沢山素敵ポイントをお伝えしたいのですが文字数的にもここで我慢しておきます…これからも応援させて下さい。更新楽しみにしております (2021年11月30日 3時) (レス) id: f8a7d6fbdd (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 最初は転生前（前作）の題名に惹かれ読み始めたのですが稀に見る良作過ぎて一気にここまで読み進めてしまいました……文章の組み方や言葉遣い、表現の仕方などがとても心に刺さり1話を何度も読み返してしまうほど大好きです。なによりも内容が素敵すぎる…… (2021年11月30日 3時) (レス) @page21 id: f8a7d6fbdd (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - とぴあさん» メッセージありがとうございます！涙流されるほどのインパクトをつくることができ、とても光栄です…まだまだ先は長いのですが、読んでくださった分を無駄にしないよう、より気持ちを込めて執筆しようと思います。引き続きよろしくお願いいたします！ (2021年10月12日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
とぴあ - 一気に読み進めていたら、思わず涙が出てきてしまいました……。自分でもびっくりしているのですが、きっと作者様の文章が素晴らしかったからです。読んでいてこんなに幸せな気持ちになれる作品は初めてです。続編でも更新ぜひ頑張ってください。 (2021年10月12日 0時) (レス) @page5 id: 9545a37ffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2021年10月1日 17時
