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「いつの間に連絡してたん？」
「ほんと今さっきすよ」
どこか緊張したように歩を進めるトンちに対し、ロボロがその腕を引っ張り俺らの元へ連れてきた。喜びを分かち合う高揚感が増す中、ふとAちゃんの様子がやけに静かであることに気づく。
「……、」
「？どうしたのAちゃん」
「えっと…そちらの方は、
「…え」
「「「「は？」」」」
予想外の言葉に真っ先に"きっと昔と風貌が違うから気づいていないだけ"などという言い訳が脳裏を過ぎるも、言葉を詰まらせてしまった。だってそうだ、ショッピ君や兄さんのようにあまり変わっていない人ならともかく。俺のようにかなり見た目が変わった人にも気づいたのに、トンちはその範疇に居ない。同じような違和感は皆も抱いたようで、ロボロの口から恐る恐る問いかけた。
「だ、誰って…トントンやで？見た目あんま変わってない方だと思うんやけど」
「…とん、とん……」
「……」
「あー…あれや、それにほら。ここにはおらんけど…ゾムやエミさん…コネシマ、シャオロン、チーノ…それにグルッペン！皆の事、覚えとるやろ？」
「…エミさんって、三枝さんの事…？」
「せや、けど…え。他の人らのことは…？」
「………」
「分からん…かな？」
「……ごめん、なさい」
放心するロボロに代わり、兄さんが続けて問うも…返ってきたのは申し訳なさそうに俯く様子だけ。それが嘘をついているのではなく純粋な本音を語っているのだと…長年の付き合いであるからこそ、その事実は皆一目瞭然やった。
───────
────…
「──…軍隊？」
「そ。今の日本の状況じゃ想像しにくいやろうけど…大小問わず、当時はしょっちゅう戦争が起こっててな…」
医務室のベッドをソファ代わりに、大先生が
「何でトントンさんだけ…なんでしょうね」
「……その、自分で言うのもすごくあれなんやけど。もしかして"Aに対して敵意があったかどうか"じゃないんか？」
「え」
「…それならここの面子の中でワイだけが該当する。もしかしたら、ゾムに対する拒絶反応も関係しとるかもしれへん」
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にゃむ吉(プロフ) - 狛狐さん» メッセージありがとうございます！前作の頃も、書いている途中は読み応えのあるものがつくれているのか不安だったのですが、涙する程の作品となったことをとても誇らしく思います。ぜひまたの機会にご感想伺いたいです！今後ともよろしくお願いいたします (2021年11月30日 7時) (
レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 儚さと力強さを感じさせてくれるとても素敵なお話で終始涙が止まりませんでした…今も泣いてます…長々とすみません、、もっと沢山素敵ポイントをお伝えしたいのですが文字数的にもここで我慢しておきます…これからも応援させて下さい。更新楽しみにしております (2021年11月30日 3時) (レス) id: f8a7d6fbdd (このIDを非表示/違反報告)
狛狐(プロフ) - 最初は転生前（前作）の題名に惹かれ読み始めたのですが稀に見る良作過ぎて一気にここまで読み進めてしまいました……文章の組み方や言葉遣い、表現の仕方などがとても心に刺さり1話を何度も読み返してしまうほど大好きです。なによりも内容が素敵すぎる…… (2021年11月30日 3時) (レス) @page21 id: f8a7d6fbdd (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - とぴあさん» メッセージありがとうございます！涙流されるほどのインパクトをつくることができ、とても光栄です…まだまだ先は長いのですが、読んでくださった分を無駄にしないよう、より気持ちを込めて執筆しようと思います。引き続きよろしくお願いいたします！ (2021年10月12日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
とぴあ - 一気に読み進めていたら、思わず涙が出てきてしまいました……。自分でもびっくりしているのですが、きっと作者様の文章が素晴らしかったからです。読んでいてこんなに幸せな気持ちになれる作品は初めてです。続編でも更新ぜひ頑張ってください。 (2021年10月12日 0時) (レス) @page5 id: 9545a37ffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2021年10月1日 17時
