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「何でそういう話になるんや…つか、お前こそ他人の事言えんやろ」
「…まぁね」
「……なんや、素直に答えるやん」
「いや〜そろそろ成長せなあかんなあと思って！…てかまずこっちの質問に答えろし」
「チッ、バレたか」
俺の発言が意外だったのか、きょとんとした顔を晒しておる。それだけでも面白いネタではあるけれど、けど今日ばかりはそうはさせへん。相変わらず器用に話から逸らそうとする言動に追従し、目を細め期待の面持ちで返事をする。すると予想通り、居心地悪く…同時に気恥ずかしそうに、タバコを吹かしながら漸くキャッチボールを続けてくれた。
「つか……ワイのこの反応で、大体わかるっしょ？」
「…ぷはっ、それはそう！なーなー、いつからなん？」
「…え、何？この女子トーク続けるん…？おっさん二人じゃなんも面白くないで？？」
「だって気になるんやもん！皆には言わんから！な？」
「アホ。お前のそれ、大体嘘だってことバレバレだからな」
まあショッピ君の言うこともわかるけれども、こればっかりは話を知りたいことが本音であった。俺の憧れた人がどんな人であったのか、知りたいのは当然の欲求や。
『あーあ、またゾムに馬鹿にされたの？』
『…うっさい、どっか行け』
『生憎、逃走した幹部君を捕獲せよとの勅命受けててね』
『なんや、無理やり連れてくんか』
『まぁ……たまにはサボりも良いかなって』
『…え？』
『どうよチーノ君。このままここでゴロゴロするか、向こうの射撃場で練習するか。選んでいいよ？』
『……愚問やんけ』
口が悪くて結構メンタルが弱い、そんな情けない俺の姿をいつの間にかAにはごく自然に見せとった。それでも幻滅することなく、むしろそれまで以上に俺の成長を望んでくれた。幹部としての心構えも、戦いのいろはも、力の抜き方も、一番親身になって教えてくれたのはアイツやった。A、俺な…お前のおかげで、こんなにも強くなれたで？
「えー…じゃあさ、明日の大先生とコネさんの練習試合、どっちが勝つか賭けて、俺勝ったら話聞かせてな！逆やったら俺話すで」
「……それお前、どっちにしても惚気話しようとしてへんか？」
「あ、バレた？」
だって皆より一緒に居られた時間が短い分、誰よりもAとの思い出大切せんと寂しいやんか。
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にゃむ吉(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。主人公の心情・状況を丁寧に表現したくこのような手法をとりました。少しでも楽しみのひとつになれたのなら幸いです… (2022年6月5日 17時) (
レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - ちゃんと日記のとこ漢字かけなくてひらがなになっていくの好きやわ… (2022年6月4日 22時) (レス) @page20 id: 018c1614bc (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - にゃむ吉さん» 了解です。意図的でしたのなら、口を挟んで申し訳ないです。これからも応援させていただきます。頑張ってください( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - ウイさん» メッセージありがとうございます。指摘いただいた内容については当初は意図した表記だったのですが、読み直すと確かに違和感もありましたので伝えたいニュアンスを含め修正しました。引き続きよろしくお願いいたします。 (2022年3月19日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 気になったのでご指摘させて頂きます。ps(分かりますか？)のセリフで『あり？』という物がありまして、『あれ？』では無いのかなと思いました。何か意図的にやっているなら申し訳ないですが気になったのでコメント失礼しました。今後も頑張ってください (2022年3月19日 7時) (レス) @page32 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2021年7月16日 16時
