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窓を叩きつける雨。A国の奇襲および迎撃したあの日から…雨こそ止むときはあれど、曇天の様子は変わらない。まるで俺らの心境を表現しているようなそれは、ただでさえ息苦しい喫煙室を余計居心地悪くさせていた。でも…あの人がいるだけで、そんな気分も簡単に変わっていたな。
『…タバコってそんなに美味しいの？』
『…吸います？』
『…いや、ぺ神が悲しみそうだからいいや』
『あー、たしかに……じゃあ何でよく喫煙所に付いてくるんです？』
『なんか…喫煙所トークが楽しそうだなって』
『ぷっ、なんすかその理由』
『は、はぁ？なんで笑うの！』
『はいはい、もう吸い終わるんで。話の続きは向こうでしましょ』
喫煙所に足を運ぶ時点で匂いなんてとっくについてるのに。そんなお節介な言葉を呑みこみ、先を駆ける背中を追いかける。大人っぽさと子供っぽさが入り混じったような人間に対する意識は、猫への好感に似たものがあるんよな。その気ままさを、どうせなら他人にぶつけてくれたら良かったのに。あんたの我儘くらい、受け止めさせてくださいよ。
頭をスッキリさせる為に吸いに来たのに、余計悪化してしまった気がする。また居座りすぎたかと重い腰を上げると、扉の開閉音が来客を伝えた。なんやこれ、デジャブ？
「あ、ショッピ君や」
「…チーノ」
「なんだかんだ久々よな、喫煙所に二人っきりになるの」
「まぁ…色々、あったもんな」
先日までの落ち込んだ様子は見受けられず、懐からタバコを取り出し煙を吹かす。幹部の中で唯一の後輩である彼の様子は、どうしても気にかかるところであった。すると何故か俺の方を凝視し、途端タバコを咥えながら楽しそうに口角をあげている。
「…ショッピ君さ」
「ん？」
「Aの事、好きやったん？」
「ゲホッ」
「あ、LikeやないでLoveの方で」
あぁ忘れとった。コイツも
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にゃむ吉(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。主人公の心情・状況を丁寧に表現したくこのような手法をとりました。少しでも楽しみのひとつになれたのなら幸いです… (2022年6月5日 17時) (
レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - ちゃんと日記のとこ漢字かけなくてひらがなになっていくの好きやわ… (2022年6月4日 22時) (レス) @page20 id: 018c1614bc (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - にゃむ吉さん» 了解です。意図的でしたのなら、口を挟んで申し訳ないです。これからも応援させていただきます。頑張ってください( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - ウイさん» メッセージありがとうございます。指摘いただいた内容については当初は意図した表記だったのですが、読み直すと確かに違和感もありましたので伝えたいニュアンスを含め修正しました。引き続きよろしくお願いいたします。 (2022年3月19日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 気になったのでご指摘させて頂きます。ps(分かりますか？)のセリフで『あり？』という物がありまして、『あれ？』では無いのかなと思いました。何か意図的にやっているなら申し訳ないですが気になったのでコメント失礼しました。今後も頑張ってください (2022年3月19日 7時) (レス) @page32 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2021年7月16日 16時
