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「グルちゃん…？それってどういう…」
「…どうもこうもない、そのままの意味だが？」
「…っ！」
「あ、おいゾム…！」
"唯一"という言葉が、やたらと存在感を放っていたように思える。その違和感は皆同様に抱いたようで、鬱様が恐る恐る聞き返された。しかし総統の表情には"さも当たり前"と言わんばかりの至って真面目な眼差しがあった。するとゾム様が突如席を立たれ、一目散に会議室の外へと飛び出された。その背中を何名かの幹部が引き留めるように、一方で冷静な表情でオスマン様が総統へ向かい言葉を返す。
「二人が知ってたのは、それを読んだから…やんな？」
「…あぁ。俺らにはこれを読む権利が…いや、
そう言い差し出された本。随分と色褪せたそれを開き、静かに…そして皆に語りかけるように、言葉を紡ぎだす。
「『──この手記は、残り少ない人生を未来に残す為に書き留めようと思う』」
はじめは、ほんの些細な事だった。
────────
──────
────…
仕事量や休息時間に比例する事無く、慢性的な疲労が溜まるようになってきた。最初は加齢によるものかとも思っていたけれど、僅かながらも直感的に嫌な予感が募っていた。それから少し経ち、一週間程の休暇を利用して帰省した際。医療に従事している旧友と久しぶりに会う機会があった。昔話から日々の何気ない事まで、多岐に渡る話題をした折、ふと先の身体の不調についても触れた。すると彼女は急に顔色を変え、深刻そうな眼差しで自分が勤めている病院で検査をしないかと提案してきたのだ。ここ数年は自国の通い慣れた環境での検査だけだったから、偶にはそんな機会があるのも良いかもしれない。そんな軽い気持ちで快諾したものの…結果は全く予想できないものであった。
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にゃむ吉(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。主人公の心情・状況を丁寧に表現したくこのような手法をとりました。少しでも楽しみのひとつになれたのなら幸いです… (2022年6月5日 17時) (
レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - ちゃんと日記のとこ漢字かけなくてひらがなになっていくの好きやわ… (2022年6月4日 22時) (レス) @page20 id: 018c1614bc (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - にゃむ吉さん» 了解です。意図的でしたのなら、口を挟んで申し訳ないです。これからも応援させていただきます。頑張ってください( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - ウイさん» メッセージありがとうございます。指摘いただいた内容については当初は意図した表記だったのですが、読み直すと確かに違和感もありましたので伝えたいニュアンスを含め修正しました。引き続きよろしくお願いいたします。 (2022年3月19日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 気になったのでご指摘させて頂きます。ps(分かりますか？)のセリフで『あり？』という物がありまして、『あれ？』では無いのかなと思いました。何か意図的にやっているなら申し訳ないですが気になったのでコメント失礼しました。今後も頑張ってください (2022年3月19日 7時) (レス) @page32 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2021年7月16日 16時
