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「余命？不治…？グルッペンお前、何言っとるん…？」
「…まさかそれって、死ぬ事が分かっていたということですか…？」
「──待って」
はっきりとした言葉尻の一方で、現実味のない言葉。幹部の皆様の表情は一気に困惑の色に染まり、傍らにいたサルビアは何かを堪えるように唇の端を噛んでいた。今にも総統の元へ詰め寄りそうな雰囲気の中、ひとり少し距離を置くように壁際に寄りかかっていた人物から声がかかる。
「皆グルッペンを責めんといてや。…俺が説明する」
「…兄さん？」
「分かっている範囲の話やけどな…その病気は治療法だけやない、近年漸く特徴的な症状が判明してきたばかりの代物や。少なくともAには痺れや筋力の低下、味覚、視覚、発声…終いには痛覚まで障害があった。…心当たりのあるやつもおるんちゃう？」
「……あぁ」
「…成程。それなら、あの毒ガスが効かなかったのも納得いきますね」
「そ…そんなの、何の証拠もないやろ…！」
視線を外し思い更けるトントン様、状況をいち早く呑み込み納得されるショッピ様。各々の反応の中でも、気をもんでいたシャオロン様がたてつくように身を乗り出された。すると総統が静かに、上着の内ポケットから一冊の本を取り出された。見覚えのあるその表紙を目にし、サルビアと俺は息をのむ。一方でそれの由縁を知らない幹部の皆様からは更に疑問の色が漂い始めた。
「それは…？」
「Aの…
「…は？」
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にゃむ吉(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。主人公の心情・状況を丁寧に表現したくこのような手法をとりました。少しでも楽しみのひとつになれたのなら幸いです… (2022年6月5日 17時) (
レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - ちゃんと日記のとこ漢字かけなくてひらがなになっていくの好きやわ… (2022年6月4日 22時) (レス) @page20 id: 018c1614bc (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - にゃむ吉さん» 了解です。意図的でしたのなら、口を挟んで申し訳ないです。これからも応援させていただきます。頑張ってください( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ! (2022年3月19日 18時) (レス) id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - ウイさん» メッセージありがとうございます。指摘いただいた内容については当初は意図した表記だったのですが、読み直すと確かに違和感もありましたので伝えたいニュアンスを含め修正しました。引き続きよろしくお願いいたします。 (2022年3月19日 7時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
ウイ(プロフ) - 気になったのでご指摘させて頂きます。ps(分かりますか？)のセリフで『あり？』という物がありまして、『あれ？』では無いのかなと思いました。何か意図的にやっているなら申し訳ないですが気になったのでコメント失礼しました。今後も頑張ってください (2022年3月19日 7時) (レス) @page32 id: 00820fe97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2021年7月16日 16時
