Chapter11「清らかな心」 ページ10
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大学時代まで、クローゼットの中は
制服以外ズボンばかり。
特別理由があるわけではないけれど
「いざという時走りやすい」だなんて
考えていた気がします。
我ながら、可笑しな考えですね。
そんな私に示し合わせたかのように
まるで
ワンピースと出会いました。
たまにはこういうのもいいのかも。
どうでしょう、似合っていますか？
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───────────
─────…
いっそここに並んでいるやつ全部買ったるか…なんて、流石に女性ものの服に無頓着な俺でもやりすぎなことは分かっている。けれどそのくらいの勢いのある貢ぎ方をしても、全然後悔しなさそうな相手であるとも思う。散々心のない人間と言われてきたけれど、それなりに成長はしていたらしい。
「──お待たせ、どう？似合ってる？」
「おー、想像よりええやん」
「ふふ、シッマも中々センスいいね」
近くの更衣室のカーテンの開く音が届き、振り返った先にはワンピースを纏うAの姿が。適当に街を散策する中で立ち寄った洋服屋にて、店員に勧められるがままに小さな箱に押し込められたのは数分前のこと。少し圧のある店員の態度に本気で嫌がる素振りも見えず、何なら服の何着かプレゼントするくらいの欲の方が上回っていた。俺が店側の味方になったことを察したAの呆れ顔は同情するものの、今はなんだかんだ嬉しそうに鏡に映る自身を眺めている。
「んじゃ、そのまま着てったらええよ。店員呼んでくるわ」
「え…あ、いや、買うなんて言ってないよ！？」
「？何言っとる、俺が払うに決まっとるやろ」
「そ、そうじゃなくて！試着だけで十分だから…！」
今さっきまでのしおらしさはどこへやら。キャンキャン鳴く子犬のような彼女をその場に留め、店員を呼びにその場を離れた。こういうお金の使い方も、悪くないなぁ。
「…もしかしてシッマ、男性が女性に服をプレゼントする意味、知らない…？」
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9月1日の誕生花…スパティフィラム
スパティフィラム
花言葉
「上品な淑女」「清らかな心」
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Chapter12「汚れなき心」→←Introlude「無垢で深い愛」
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - にゃむ吉さん» コメント返してくださりありがとうございます！それと参考にしていただきありがとうございます！ (11月27日 15時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメント・ご要望ありがとうございます！！更新停滞気味で申し訳ないのですが【新作のお知らせ】にてご案内している、ifストーリーも視野に入れた続編(に近い)作品もありますので、もしまだでしたらみてくださると幸いです！また更新の際の参考にもさせていただきます！ (11月27日 13時) (レス) id: cd45e7125b (このIDを非表示/違反報告)
にゃむ吉(プロフ) - ラビット_さん» コメント、マシュマロ共にありがとうございます！有難いお言葉、嬉しさのあまりたくさん噛み締めております…そのうちのんびりと続編なり新た物語なりを作ると思うので、これからもよろしくお願いいたします。改めて、ありがとうございました！ (2022年10月10日 17時) (レス) id: ba49f73308 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット_(プロフ) - マシュマロでもお伝えしたのですが…本当に完結おめでとうございます。今後のご活動も陰ながら応援させて頂きます…素敵な作品をありがとうございました！ (2022年10月10日 16時) (レス) @page26 id: bc77977d93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃむ吉 | 作成日時：2022年9月13日 9時
