わたしのお兄ちゃん [完] (ページ27)

今日:7 hit、昨日:18 hit、合計:119,584 hit

episode27 ページ27

.

行く宛もなくテキトーに歩いてたら

流星のバイト先に行き着いた。

流星のバイト先は知ってたけど、初めて来た。

前に行きたいって言うたら

"働いてるとこ見られたくないから来んといて"

って言われたから行かへんかったけど

今はどーしても流星を頼りたくて来てしまった。

.

「あれ？A？なんでここにおるん？」

『りゅ…せっ泣』

流星「えっ、ちょ、ほんまにどーしたん！？」

.

流星を見たら安心して涙が止まらんくなった。

.

流星「とりあえず、近くに公園あるからそこ行こか」

流星「なんで泣いてるんか知らんけど、今は思いっきり泣き」

『うぅ～…りゅっせっ泣』

.

泣いてる間、何も言わず抱きしめて背中をさすってくれた。

.

『ぐすっ』

流星「落ち着いたか？」

『…ん、ありがとっ…』

『あんな…おにい転勤するかもやねんて…』

流星「あのさ、」

『ん？』

流星「今ゆう事じゃないん分かってるんやけど」

.

流星「崇裕くんじゃなくて俺のこと見てや」

『それってどういう…』

流星「俺はお前が好き。」

.

そう真剣な目で言われた。

.