妹は娘 [完]

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『ええやん、綺麗やで？』





「んふふっ」





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無事挙式は終わり披露宴やねんけど、


Aはやってくれました。


Aの読んだ手紙で俺は涙が止まりませんでした。





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「ぱぱへ」





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パパ…ううん。お兄ちゃん。


今まで私を育ててくれて本当にありがとうございました。


実はお兄ちゃんだということを私は知っていました。


隠しててごめんね。


お兄ちゃんは私のせいで色んなことを我慢しないとダメになったと思います。


慣れない家事や育児、自分の時間もきっとなかったんだろうなと思います。


私が寂しくならないように早く家に帰ってきてくれたり、あっくんや濱ちゃんをよく連れてきてくれたり


将来、私が進みたい道へすすめるように頑張ってくれてたのを私はちゃんと知っています。


確かにママやパパが居なくてしんどかったこともあるけど、


お兄ちゃんがきちんとパパとして育ててくれて


私はこんなに立派に育ちました。


お兄ちゃんの青春の邪魔してごめんね。


お兄ちゃんだって幸せになる権利はいくらでもあったはずやのに。


ある人に聞きました。


私を施設に入れるのを嫌がって、みんなの反対を押し切って私を育てるという覚悟をしたと。


その話を聞いて私は涙が止まらなくなりました。


自分を犠牲にしてでも守りたいとそんなふうに思ってくれてたんだと知って、私もそんな親になりたいなと思っています。


お兄ちゃん本当に今まで私を育ててくれてありがとう。


これからは兄孝行して行きます。


パパ、大好きです。




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「Aより」





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