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紅音side
走っても走ってもえらくない体。
自分がどこに居るのかも分からない。
望は？
もう会えへんの？
まだまだ望に伝えたいことあるのに。
体は軽いけど、望に会えへんのなら
病気で動かん体の方がいい。
私に笑いかけてくれる望の笑顔が見たい。
望。私は貴方が大好きです。
突然、体が重くなった。
目を開けると、病室に居た。
私、戻ってこれた？
……え、泣いてる声がする。望？
「の……」
え？声がうまく出せない。
やだよ。望と話したいよ。
もっともっと話したいよ。
「の…ぞ……む。」
どうしたら私の声が聴こえるの？
早く、望に会って抱きしめてほしい。
あ、ナースコール。
動かしにくくなった手を必死に動かし
私はナースコールを押した。
数分も経たないうちに
看護師さんと……望が入ってきた。
看「目が覚めたのね。よかった〜。私は、とりあえず戻るから、後は任せたよ、少年くん。」
そう言って、あっという間に出てった。
「紅音分かる？俺のこと。」
私は、首を縦に振った。
「よかった〜。目覚ましてくれてありがと。」
望は、そう言って涙を流した。
「の…ぞむ、あの…ね。う…まく…はな…せな…い…の。ご…めん…ね？」
そう言ったら
「大丈夫やで。俺、聴こえてるから。」
そう言ってくれた。
私は、その言葉を聞いた瞬間
堪えていた涙が溢れ出した。
望は、子どもをあやすように
私の頭をなでてくれた。
私は、泣きながら
「の…ぞむ……ヒック…だき…し…めて。」
そう言った私に望は微笑んで
座れない体を起こして抱きしめてくれた。
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きさみ - すごく感動しました！涙が止まりません！！素敵なお話ありがとうございます！ (2017年6月28日 2時) (
レス) id: 0e3f3e975c (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん(プロフ) - いもりんごさん» ほんとですか！紹介されてるなんて嬉しすぎます(>_<) 友達さんにお礼を言いたいくらいです！ 読んでいただいてありがとうございました！ これからもよろしくお願いします！ (2015年6月15日 1時) (レス) id: ae56677aa3 (このIDを非表示/違反報告)
いもりんご - このお話友達に紹介してもらい、いざ読んでみたら号泣しました！鼻真っ赤っかです笑本当にいいお話でした！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2015年6月14日 23時) (レス) id: 4677c5c781 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん(プロフ) - 凛さん» 初めまして！そんなことを言ってもらえるなんてとても嬉しい限りです(>_<) 本当に読んでいただいてありがとうございました！！ (2015年6月1日 9時) (レス) id: ae56677aa3 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - はじめまして、☆∀☆すごく感動しました。泣きました！もっと友達とか大事にしなくちゃダメだなぁと思いました。今は好きな人とかいないけど、いつかそんな人に出会えると良いなと思いました。 (2015年5月31日 21時) (レス) id: 40568b1df3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2014年11月14日 23時
