Only Love

＊ ページ8

近所のコンビニで慣れない男物のパンツと
紫耀の好きなアイスと
明日の朝用のパンを買って、急いで帰宅


脱衣場に買ってきたパンツとスウェットを準備し
録画した少クラを観てると、紫耀が出てきた



紫「風呂ありがとー。これ、いつの？」

「んー、先々週？…ってか、服着なよ！風邪ひくよ！」

紫「親かよ。笑 あ、これAが来れなかった収録のじゃん」

「そうそう」

紫「こいつ気に入らなかった」

「こら。笑」

紫「廉も、髪型気に入らんって言ってたし」

「そうなの？ごめんねー。でも、服は着なよ」

紫「…絶対、いや」

「なんで」

紫「元彼のとか、普通にやだし」

「ちゃんと洗ってるよ？潔癖？」

紫「そーゆー問題じゃなくて。とにかく絶対いや」

「あっそ。じゃあとりあえずこれにでも包まってなよ」




そう言って毛布を渡すと
素直に首から下にグルっと巻いて
てるてる坊主みたいになってる




「ふふ、かわいいねぇ、紫耀は。笑」

紫「は？」

「だって、裸はムッキムキで漢！って感じなのに、毛布に包まった途端、子犬みたいになるんだもん。ほんと、最強のアイドルだよ笑」

紫「…」

「ん？どうした？眠い？寝る？」

紫「いや、子供じゃねーから。つか、どこで寝んの？」

「紫耀はベッド！私はソファ！」

紫「なんでだよ、Aがベッドでいいじゃん」

「風邪ひいちゃうよ！そんな格好だし。笑」

紫「Aだって風邪ひいたら困るし。俺、Aのヘアメイクじゃないと映画出ないよ？」

「わがまま言わないの笑 ほんと、大丈夫だから。ね？」

紫「…ベッドでかいし一緒でよくね？別にAは俺の事なんとも思ってないんだろ。だったら平気じゃん」



まぁ…ね


そりゃーそうなんですけどね




だけど…
添い寝なんてふしだらな事を
こんなキラキラの若者に覚えさせていいもん？

ダメじゃない？






紫「だめ？」

「んー。あんま、教育上良くない気が…」

紫「…」





でもさ…
紫耀、きっと何かあったんだよね？


それなら
私で少しでも紫耀の気持ちを癒せるなら
そうしてあげたい。

少しでも心が落ち着くなら
そうしたい。



って、思ったんだ。




「紫耀…なにかあった？今日ちょっと変だよ？」

紫「…何かあったって言ったら、慰めてくれんの？」

「もちろん」

紫「…どうやって？」

「ふふ、どうすれば慰めになる？笑」

紫「…腕枕、して」





…かわいい。笑





「おいで？」




そう言って、紫耀をベッドへ呼んだ

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