Only Love

＊ ページ17

私は状況が整理できなくて…

だけど、先生から話を聞いても
妊娠は、間違いないと言われた…

切迫早産と診断され
このまま、入院になってしまった。






…！
紫耀！紫耀に連絡しなきゃ…



スマホを手に取ると
紫耀からいくつかメッセージがきていた






紫耀もう着くよー!なんか救急車?見えるけど、大丈夫?近所でなんかあった?





「ねぇ…ここに誰か、きた？」

裕「…きたよ。平野って子」

「…そっか」



裕也は知らないんだね。
Jrだから、知らない人がいても不思議じゃないか



「…なにか言ってた？」

裕「とりあえず状況伝えて、そしたら、おめでとうございますって帰ってったけど」






…






「状況…って…？」

裕「軽い貧血で倒れたってことと、妊娠しててこのまま入院になることと…父親はって聞かれたから、俺って」

「…そう、なんだ…」





スマホの画面に視線を戻すと
病院から出ていった後に送ってきたLINEが
3通あった。





紫耀妊娠って、なんだよ…

紫耀Aは何にも言わないけど、デビュー決まるまで待っててくれてるんじゃないかって最近思ってたんだ。なのに…彼氏いるとか聞いてないし、妊娠とか結婚とか、もーわけわかんねー。とりあえず俺はもう用無しってこと?

紫耀まだ目覚めてないよな?何度も連絡してごめん。俺も最後にかっこ悪いとこ見せたくねーし、もう連絡するのやめとくわ。結婚おめでとう。身体大事にしろよ。幸せになれよ。じゃあな…





待ってよ、紫耀…


違うよ、結婚なんて…っ




「なんで…なんで結婚するなんて言ったの！！」

裕「だって、もう産むしかないとこまできてるんだぞ」

「そうだよ、今まで気づかなかったなんてどうかしてた。産むよ！産むけど…結婚するなんて一言も言ってない…なのに…！」

裕「…じゃあ、どーすんだよ。あの平野って若い男にでも養ってもらうわけ？」

「それは…」

裕「あいつとは、やっぱそーゆー関係なんだ？…だけどさ、相手何歳だよ？久々に会ってワンナイトしたらできちゃったから一緒に育てようって言うのか？」





裕也の言う通りだ。



結婚せずにこの子を産んで
紫耀になんて言うの？


1人で育てていける？


それは、現実的に無理…


じゃあ、紫耀に負担かけるの…？


それだって、無理に決まってる…






結局わたしは
大事なとこではいつも決断できないんだ…

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