双葉【アイドリッシュセブン】 (ページ49)

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XLVIII ページ49

こけら落とし数日後

陸｢天にぃ｣

天｢陸、羽樂……………｣

『九条と理さんは』

天｢日本から離れたよ。理のレッスンを続けるために｣

わたしもいつか、日本を離れる日が来そうな気がする。

いつかとかはわかんない。これは予測で憶測だから。

『陸はアイドルをやめないよ。“天さん”。
あなたが止めてもこの人は走り続ける』

天｢“天さん”って…ずいぶん他人行儀だね｣

『あなたはわたしとは赤の他人。
九条の名字になってから、
馴れ馴れしくするのやめようと思いまして』

これがわたしの決意だ。

何か特別なことがない限り、少しだけ天との関係を断つ。

断つと言うよりかは距離を置くって言う方が正しい。

自分が成長するために決めたことだから、仕方がない。

陸｢天にぃを、必ず俺のファンにして見せるから!｣

『我々も頑張りますので、天さんも頑張ってくださいね』

本当はこんな態度は取りたくなかったけど、でも、

これはわたしが心の奥深くで決めたこと。

もう、後戻りもしない。これでいいと言い聞かせるんだ。

IDOLiSH7を、億谷羽樂を、もっともっと成長させるために、

わたしたちはまだ見ぬ壁を一緒に乗り越えていきます。

だってヒロインが｢いつか王子様が｣って待ってても、

何もやってこないから、自分から行くしかないもんね。

To Be Continued