双葉【アイドリッシュセブン】 (ページ36)

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練習が少し終わり、休憩をしながら龍之介さんと話してると、

急に環くんから大声の怒鳴る様な声が聞こえた。

環｢まさか、理に会ったのか?｣

壮五｢た、｣

環｢いつ、どこで!? 何で俺に言わなかったんだよ!｣

龍｢環くん、手を離しなさい!｣

『多分事情があったんだと思うよ。
なんでだよって思うと思う。
これはわたしの憶測だけどね、』

環｢仕事を放り出すって思ったんじゃね?｣

思いを簡単に見破られ、何も言えなくなる。

幼い頃から大好きだった妹、しかも年下を

なんらかの原因で行方不明で失ってしまい、

その子を探すためだけにアイドルになって。

その思いは計り知れないくらい悔しいと思う。

環｢理はどこだ! 最後にそれくらい教えろよ!｣

壮五｢知らない…会ったのはテレビ局の前で、2回くらい。
でも、いつも、引き止めることができなくて……………｣

環｢……………わかった、ごめん、レッスン続けようぜ｣

『わたしはやらないよ』

龍｢俺も踊らないよ、こんな空気で｣

環｢りゅう兄貴、うーたん……………｣

わたしたちでどうにかしないといけない。

壮五さんには一旦部屋を出てもらって、

わたしと龍之介さん、そして環くんだけになった。

『ここからわたしの1人語りになるんですけど、
わたしも環くんみたいな境遇ではなかったんですけど、
じつはわたし、双子の弟がいたんです』