双葉【アイドリッシュセブン】 (ページ29)

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陸｢天にぃ、モモさん!｣

何かがあったのはわかるので、そこに行ってみると、

そこはRe:valeの楽屋の中だった。

中にはもう言わずもがなモモさんがいた。

百｢あはは、また、また、歌えなかったなぁ｣

『“歌えなかった”?』

そこから思ったのは、なんか心の問題なのかなって。

心因性で声が出なくなる失声症とか聞いたことあるし。

喋りはできるけど歌とかはっていうのも例の一つ。

百｢心配してくれるのは嬉しいけど、俺は元気だから!｣

『モモさん、モモさんの心はもう限界に達して壊れてるんです。
なので今は隠すのではなく少しぶちまけてみるのも一つです。
声に関してはわたしも医療機関者ではないのでわかりませんが、
心だけでも少しは楽になれると思います』

陸｢そうですよ。1人で悩まないでください。
それに、……………もう、無理に笑わないで｣

百｢あはは、だって、笑っていないとさ…
笑ってないと、不安で押しつぶされそうになる。
俺の幸せは、借り物なんだもん｣

『え』

百｢俺は、本物のRe:valeじゃないんだ｣

そこから聞かされたのはファンの人は絶対に知らない事実。

元々モモさんも昔のRe:valeのファンで、よくみに行ってた。

でも、元相方さんの方が事故にあってしまって

5年間だけでいいから、と、組んでほしいとお願いして、

今のRe:valeが出来上がったという。

百｢5周年記念で、俺は期限切れなんだよ。
……………少なくとも、ユキはそう思ってる｣