双葉【アイドリッシュセブン】 (ページ11)

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?｢ここで何をしているんだい?｣

どくん。

嫌いな声だ。君は悪い、頭がぐるぐるする。

思い出したくないのに………………

『ナギくん』

ﾅｷﾞ｢?｣

ごめん、と断りを入れてわたしは早めに寮に帰った。

そうだ、歌詞とリズム覚えなきゃ。

収録に緊張しないようにしなきゃだし

考えてれば、何か考えてれば消えると思ってたのに。

、

NO side

男｢さっきの少女は｣

ﾅｷﾞ｢彼女は羽樂です! わたしたちの事務所に新たに入ってきた新星!｣

男｢羽樂……………彼女は、おそらくいいアイドルになれるよ｣

紡｢今度、羽樂さんの初めてのライブも開催されます｣

男｢期待している、と伝えておいてくれないかな。
訳あって彼女とは少し縁があるんだ｣

男はアリーナを見て、何かを懐かしむような顔になった。

それは、欲望の顔にも見て取れるような気がする。

男｢では、わたしは行くよ｣

紡｢あ、は、はい｣

怪しい雰囲気の男-九条鷹匡-は、家に戻るためにだけ足を進めた。

その背中は何を語ってるかも、何を思っているのかもわからない。

〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*

羽樂side

ついに、IDOLiSH7のライブが始まろうとしていた。

一緒に寮の中にいたとは思えないほどしっかりしたその姿は、

アイドルである自分も虜になるような姿だった。

わたしも、こんなアイドルになりたい。強く思った。