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Aちゃんの耳元で綺麗なライムグリーンの石がキラキラと光る。
ペリドット。8月の誕生石なんやって。
��｢あれ、Aちゃんって8月生まれやっけ?｣
｢そうですよ〜、8月!｣
神｢流星も8月よな、たしか｣
｢そうそう、私と流星くん、誕生日一日違いなの｣
神｢そうなん!? 流星は18日やから...んー...17日?｣
｢正解!! 実は、私のおばあちゃんも同じ誕生日で...。これはおばあちゃんの形見なの｣
��｢そうやったんや、...あれ、ピアス開けたい本当の理由はこっち?｣
神｢あ、せやった、教えてくれる約束やよ!!｣
｢ちょ、...崇裕くん!! せっかく黙ってたのに...!!｣
��｢やってこっちが本心やろ? ならええやん!｣
神｢え、そうなん?｣
｢う、、んー...、まぁこれも理由のひとつ、かな?｣
��｢なら結果オーライやな! ...あ!!!!｣
神｢おおっ、びっくりした…どしたん…｣
��｢16時からオンラインで予約入っとったの忘れとった!! 急で悪いんやけど、今日は帰るわ、ごめんなっ｣
｢えっ、もう!! しっかりしてください!!｣
��｢大丈夫!! まだ間に合う!! ほんま急にごめん、、ピアス、似合ってんで!!｣
｢ありがとう、またお礼させてくださいっ、気をつけてね?｣
神｢焦って事故らんようにな｣
��｢おんっ、ありがとう!!｣
バタバタと帰っていった�陲舛磴鵝�
嵐みたいやった...。不思議な人やけど、むっちゃ元気貰える。
頑張れ、�陲舛磴鵑�...!!
｢...なんか、嵐みたいな去り方でしたね...｣
神｢ふふ、俺も同じこと思っとった｣
｢あら、気が合いますね?｣
神｢ですね｣
｢あのね...、ピアス、｣
神｢ん? ピアスがどないしたん?｣
いつもは綺麗に束ねてある髪の毛も、今日は下ろしていて。
顔にかかった髪の毛を耳にかける仕草に少しだけ、どきっとする。
ほんのりほっぺが赤くなってるAちゃんが恥ずかしそうに俯きながら、俺のピアス(?)を指さした。
｢ほんとは...、智洋くんのピアスが、可愛いから...つけたかったの｣
神｢え、...俺と同じやつ?｣
｢...うん、だからピアス開けたの。...はぁっ、恥ずかしっ...崇裕くんのばかっ...｣
神｢っ...、ほんま、ずるいわぁ｣
頬をさらに赤く染めて両手で顔を覆うAちゃん。
俺のつけてるピアスがつけたいから、怖い思いしてまでピアス開けるとか、可愛すぎん?
後日、お揃いのピアスをつけてて流星に気づかれたのはまた別のお話。
七海さんとピアス。 《Fin》
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作者名：maoka. | 作成日時：2021年8月13日 23時
