にじいろの花束を。[Spring] JW (ページ36)

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そのあともなんやかんやAちゃんの気を紛らわすようなことしてみて試みるも、なかなか決心できないらしい様子。

結局一旦休憩ってことで、Aちゃん特製、はちみつ入りカモミールティーでブレイクタイム。
ふわっと優しいカモミールの香りに、ほんのりはちみつの甘み。
んー、やっぱり最高。

神｢相変わらず、Aちゃんの作るものは美味しいなぁ...｣

｢よかった〜、はちみつ入りも悪くないでしょ?｣

濵｢ほっとする感、増すなぁ｣

神｢やなぁ〜。あ、そういえば、なんでピアス開けようって思ったん? 可愛いイヤリング沢山つけとるやん?｣

濵｢あ〜、なんか、つけたいピアスがあるらしいで、な? Aちゃん?｣(ﾆﾔﾆﾔ)

神｢え、なんでニヤニヤしとんの｣

｢ちょ、、崇裕くんっ!! それは言わないって!!｣

神｢なんかあったん?｣

｢...っ、あ、あとで!! 後で話すから...!!｣

神｢えーー。今聞きたいんやけど??｣

濵｢って言っとるけど?｣

｢ダメ、あとで!!｣

濵｢んふふ、ですって、神ちゃん楽しみやな〜?｣(ﾆﾔﾆﾔ)

神｢絶対やで? 絶対聞いたるっ!!｣

｢忘れてください...｣

神｢さすがにこんなニヤニヤした濵ちゃんみたら忘れられへんわ〜｣

｢もうっ!! 崇裕くんのバカっ!!｣

濵｢え、何今の可愛ええ、もっかい言って!!｣

神｢何言ってるん、｣笑

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ブレイクタイムを楽しんだあと、やっと、やっと!!
決心がついたAちゃんの耳にピアッサーを当てて...

神｢...いくで?｣

｢...うん、お願いしますっ...!!｣

神｢せーのっ...!!｣

ぎゅっと、目を瞑って強ばった顔のAちゃんを見ながらやるのはほんとに心苦しかったけど、、
ここはAちゃんのお願いや。
いけっ...!!

手に力を込めた瞬間。
ぱちん、と小さな音が鳴った。

人のピアス開けるのって、こんな感じなんや...。
なんか悪いことしてる気分になる...。

神｢...痛かった?｣

｢...意外と、大丈夫かも?｣

濵｢おおおっ、、ピアスやぁ...｣

｢よしっ、嫌になる前に反対側もお願いしますっ!!｣

神｢了解ですっ...!!｣

ぱちん、ともう片方の耳にもピアスを開けた。
やっぱり人にやるのは慣れへん...、けど、無事開けれたから良かった...。

ヘナヘナと力が抜けてくAちゃんを横目にアフターケアをしてあげる。
そんな横では頑張ったなぁ!! ってAちゃんの頭撫でてる濵ちゃん。
お兄ちゃんやなぁ...。