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その後もなにやら一言ふたこと
言葉を交わしていたけれど、
会話の内容なんて一切頭に入ってこなかった。
ただ彼女の嬉しそうな、憧れのような、
その瞳の色だけが焼き付いて。
「ぇ...、ねぇ、聞いてる?」
「ん?あぁ、ごめん。なに?」
「私たちのこと褒めてくれてたねって、」
さっきから変だよ、と綺麗な額に薄く皺を寄せて
不思議そうに俺の顔を覗き込む彼女から
思わず視線を逸らした。
俺だってなりたくてこんな風になってるわけじゃない。
その原因は、全部。
「...変なの、まぁいいや。
サウンドチェック行こ....っ、」
イヤモニを耳にはめ直してするりと先を行く彼女に
思わず自分の手が、
その衣装のフードに手をかけていた。
「なに?」と問いかける彼女に
「なんでもない」と返して。
苦しくならない程度にそのフードごと
くい、と引き寄せてから
何も言わずに、フードを被せて、頭に手を置く。
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透(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます^^この作品で体調不良も吹っ飛ばせるように頑張りますので、お身体大事にしましょう◎ (2021年12月20日 15時) (レス) id: f1bc6ae231 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年12月16日 16時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透 | 作成日時:2021年10月22日 15時